「校長室ピアノ」

2024.06.25

『誰が奏でてくれるだろう』 Sonnet number 7

例えばMozart
例えばChopin
例えば武満
音たちが残る

天上から舞い落ち
捉えられ
譜面に刻印され
奏でられるものになった音たち

触れられるのを待つ
春のような鼓動が
聞こえる

ピアノが奏でられた
音たちが再び
空を舞う

2023年4月の校長着任以来、生徒たちに贈るためのソネット(14行詩)をいくつか書いています。これもその中の一作です。

2024年5月23日、校長室にグランドピアノを入れました。街角ピアノ、駅ピアノならぬ「校長室ピアノ」です。一人でピアノを奏でたくなった時、友だちに演奏を聴いてもらいたい時、そんな時に生徒の皆さんに弾いてもらえたらと。

それから約一か月が立ち、既に中学1年生から高校2年生までの5学年からは演奏にきてくださる生徒があり、素晴らしい腕前を披露して下さいました。ショパンコンクールで入賞しそうな演奏もありました。来てくれた皆さん、ありがとうございました。(高校3年生は忙しくてそれどころではないのでしょう、それはそれでよいことだと思っています。)

様子を見て、一人で何曲か演奏してもらう20分ほどのミニミニコンサートの開催などもよいかと思っています(保護者の方、友だち、先生方をお招きして。20名くらいなら入れます)。また既に活躍している若手演奏家をお招きしてのミニミニコンサートも出来たら。

生徒の皆さん、これからも気軽に鍵盤に触れに来てくださいね。

2024年6月26日
大迫弘和