学生時代について

一言でいうと、悶々とした中高時代でした

理科(生物) / 石塚 泰啓先生

-Q1 先生は中学生・高校生時代どんな生徒でしたか

一言でいうと、悶々とした中高時代でした。
幼少期~小学生時代は昆虫採集が大好きでした。実家にはまだ当時の標本が残っていますし、当時愛読していた「日本の甲虫」というポケット図鑑は今でも大事にしています。また、小学4年生のとき、スーパーマリオが大ヒットしていたのですがファミコンを買ってもらえず、代わりにPC-6601SRというパソコンを買ってもらいました。今のパソコンとは違い、言語を覚えないと全く使いこなすことができません。雑誌に掲載されているプログラムから、見様見真似でBASICとマシン語を学びました。昆虫とパソコン。今でも当時のことをよく思い出せます。毎日が充実していました。
ところが、中学生になり、昆虫採集もパソコンもすっぱりやめてしまいました。こんなことに本気になって熱中するのが格好悪い(要するに、モテない)とか、こんなことをしていても自分の人生にとって意味がない、などと考えてしまったのです。根本には、「一生懸命努力するいい子には見られたくない」という思いがありました。今思えば典型的な反抗期です。
一方で、もっと違う、皆があっと驚くような何かを自分は成し遂げられるはずだ、とも思っていました(もちろん、勘違いも甚だしい)。だけど何をしていいのかわからない。まぁ、大学に行けばそれが見つかるだろう。結局、部活も勉強も親への反抗も中途半端。読書に没頭するわけでも旅に出るわけでもなく、口だけは一丁前。
今思い出すと本当に恥ずかしい、情けない中高時代でした。なので、小学生時代よりも中高時代の方が、記憶が曖昧です。ただ、こういう中高時代があったからこそ、その時間を取り戻すためにその後がんばれたのかもしれません。

-Q2 先生の中学生・高校生時代の今に繋がる思い出を教えて下さい。

当時の先生方のご苦労も知らず、ぼんやり授業を聴きながら、「自分だったらこういう論理展開で教えるのになぁ」とか「自分だったらこの部分を強調するのになぁ」などと考える生意気な生徒でした。そのくせそれを担当の先生に言う勇気もない小心者。
当時は、自分が将来中高の教員になるなんて考えてもいませんでした。しかし、結果的に現在、当時考えていたような視点で授業を展開するのがいかに難しいかをひしひしと感じながら教員として日々生徒と向き合っているのだから、不思議なものです。
歴史は繰り返す。今海城生は私が担当する授業中、昔の私と同様のことを考えているのだろうなと思います。

石塚 泰啓先生

理科(生物) / 石塚 泰啓先生