中学2年生 コミュニケーション授業〜第2週〜
2012.06.11
前回に引き続き、コミュニケーション授業の第2週目の様子をご報告します。
先週に引き続き生徒たちは新しい「出会い」を経験することになりました。彼らが普段接することのない世界で活躍されている大人との「出会い」です。今回ご協力いただいた方々は、先生方のお知り合い、海城のOBの方々、学校近隣の商店街の方々など多岐に渡ります。このコミュニケーション授業という取り組みに賛同していただき、お忙しい中来校していただきました。
生徒たちは、ゲストお一人に対して7名1グループでお話をうかがいます。靴屋さん、飲食店のご主人、フォトグラファー、俳優、そして売店のおばば…、多種多様な人生のストーリーに皆真剣に耳を傾けます。何の前提も共有していない、今日始めて出会った大人とみんなで有意義なひと時を過ごすために自分は何ができるのか、ひとりひとりがそのことを一生懸命考えながら会話していたのが印象的でした。
後半の授業ではお聴きしたお話を「聞き書き」という形式の文章にします。ゲストの方々の語り口を生かし、一人称の形で作文していきます。同じ方にお話を伺ったはずなのに出来上がった「聞き書き」にはひとりひとりの個性が出たりして、そこに面白さを感じます。最後までお残りいただいたゲストの方々の前で出来たてほやほやの「聞き書き」を何人かが朗読して、今週は終了となりました。
ゲストの方々には、話を「主体的に」聴こうとする子どもたちの懸命な様に好感をもっていただきました。学年のスタッフとしてこれ以上の喜びはありません。またゲストのお一人から「子どもたちに話すという今回の体験が、自分自身の生き方を問い直すよいきっかけとなった」という感謝の言葉を頂戴しました。ゲストの方々にとっても、おいでいただいたこの一日が有意義な一日となったのならば幸甚に存じます。
コミュニケーション授業も残すところ、後1回となりました。次回は今回作った「聞き書き」をもとにして、ゲストの方々のお話を演劇化していきます。今から楽しみでなりません。
(中学2年国語担当)