理科 地学部 「Nightscape 2050 未来の街-光-人」に参加
2016.06.25
5月から6月にかけて,地学部では,照明デザイナー 面出薫先生が中心となって進められた「Nightscape 2050 未来の街-光―人(A Dialogue between Cities-Light-People in the Future)」というイベントに参加しました.この光の展示会は,面出先生が代表をされているLPA(Lighting Planners Associates Inc)が主催したもので,2050年に我々を取り巻く光環境はどのようになっているかという問いに対して,様々な未来を考えさせてくれるものでした.展示会や各トークインベントに参加させていただき,照明デザインという新しい世界に触れることができました.また,展示会だけではなく,「子どもたちに学ぶ」という展示部分では,地学部の高1生徒3名の作品を展示していただきました.この作品は,展示会前に開かれたワークショップに,他の子どもたちと参加し,その中で彼らが2050年の夜景をテーマに思いを巡らせ,それを絵に起こし,模型にしていったものです.素晴らしい以下の作品の写真もご覧下さい.
子供向けのワークショップで未来の街(光環境)を想像し,作品として形にしました.昔,担任をした東京芸大に進学した本校OBも手伝ってくれました.
Nightscape2050の会場に到着.早速,入り口の照明にも注目してしまいました.
生徒たちの作品と他の子どもたちの作品がきれいに展示されていました.3枚目は高1の作品.
目玉でもあるLight Pavilionで迫力ある映像を体感.
トークイベントの様子.この日は塚本由晴氏をお迎えしての「災害」がテーマでした.
LPA: http://www.lighting.co.jp/
Nightscape 2050 FBページ: https://www.facebook.com/lpa.exhibition/
最後に,少し長くなりますが,今回の活動の経緯も紹介します.新宿では天体観察もできないという天文分野の活動で生じる悩みの中から,それを逆手にとって,すでに他校で始められていた夜空の明るさの全国調査に参加しました.屋上で光害の実態調査として,夜空の明るさを継続的に観測する中で,光害に関する団体が主催したイベント「ダークスカイトーク第3夜(テーマ:光)」で,面出先生と出会いました(https://www.kaijo.ed.jp/students/1666).面出先生は,東京駅丸の内駅舎復原ライトアップや東京国際フォーラム,六本木ヒルズなどの照明デザインを手掛けている方です.失礼ながらそんなこともよく知らずに,勢いだけで参加しましたが,たまたま先生のすぐ後ろに座ったことと,会場に中高生がそんなにいなかったことで,気さくに声をかけてもらったことが始まりです.講演会で初めて照明デザインという分野の話を聴き,光害と関係することがわかり,世界が広がりました.さらに勢いだけで名刺をいただき,そこから今回の活動にまで発展しました.何でも行動してみることが大切だと改めて思いました.普段の部活動とは少し違うものの,学校制度の下,区分された分野を大きく逸脱し,天文や光害への興味・関心だけではなく,ある1つのテーマが視点や捉え方によって,実はつながっていくということを感じることができたと思います.長文ですみません.