理科 中1実験 色々な砂の観察
2012.02.09
中学1年生では,新年初めての理科2(地学)の授業で,日本や世界各地の砂を観察しました。実は,夏休みに旅行に行ったり,帰省したりした際に,川原や海岸で砂を取ってくるよう課題を出しました。この日はみんなで実体顕微鏡やルーペを使い,採集した砂を観察しました。自分の班員やクラス・学年の仲間,教員が用意した砂と,色々な場所の砂を見ることができました。正月気分から復帰するリハビリでもあります。
砂は,その場所に至るまでの風化・侵食・運搬・堆積の様々な過程を反映しています。つまり,砂にはその場所の環境とそこに至るまでの歴史が刻まれています。それを調べることで,例えば,採集した場所がどういう自然環境なのか,その堆積物はどこからやってきたのかなどを知ることができます。
授業でみなさんが見た砂や持ってきてくれた砂の一部を紹介します。地球上には実に様々な砂があるということが分かったでしょうか。自然は面白い!
中1地学担当
実体顕微鏡とルーペで観察中です。面白いものが見えましたか?
実験で集めた砂のいくつかを並べてみました。理科では理屈が大切ですが,たまには理屈抜きに,自然の面白さ,すごさにも興味・関心を持ってくれるとうれしいです。
以下,それぞれの砂の写真の紹介です。
かんらん石(オリビン)の砂です。中国産です。
生徒が採集してきてくれた西表島の星砂です。有孔虫という生物の死骸で,突起が星を連想させるためそう呼ばれています。
生徒が採集してきてくれた東京都のお台場海浜公園の砂です。私は予想に反して意外な景色におどろきました。調べてみると,どうやら神津島から持ってきたようです。こういうことも顕微鏡でのぞけば,考察できそうです。
和歌山県の白良浜の砂です。ここの砂浜は真っ白なことで有名です。
南極・昭和基地付近のガーネットサンドです。ピンク色をしたきれいな鉱物がガーネット(ざくろ石)です。
生徒が採集してきてくれたサハラ砂漠の砂です。参りました。
鹿児島県・桜島の海岸の砂です。火山噴出物が多く混じり,海岸も真っ黒でした。
生徒が採集してきてくれた神奈川県七里ヶ浜の砂です。色々な鉱物が入っていて,こちらもきれいでした。