安全ワークショップ

2012.01.26

 昨年の12月13日に講師として「あんぜんファンフェアーズ」というユニットで活動されている、武田信彦さん、田野邦彦さんのお二人をお招きし、演劇的な手法を用いて体験的に防犯について学ぶワークショップを開催し、中学2年生から高校1年生の生徒が参加しました。「あんぜんファンフェーズ」の方々に来ていただくのは、昨年に引き続き2回目となります。
「あんぜんファンフェアーズ」は、防犯活動の専門家の方と、演出家・ワークショップデザイナーの方が集まったユニットで、「安全のためのワークショップ」を開発されています。昨年度、小学生や親子を対象にした体験型の安全教室「あんぜんパワーアップセミナー」で、第4回キッズデザイン賞を受賞されています。
今回は「『いのちとこころを守る!さわやか護身術!』コミュニケーションとワザで危険をすりぬける、安全を作り出す」と銘うち、街で起こりうる危険から、上手に逃れる術を体験的に学びました。周囲の状況を良く見、良く聴くこと。他人とトラブルになっても、力ずくで解決するのではなく、上手にコミュニケーションをとりながら、それを回避することが、ポイントとして示されました。
講師の方々と出会う。

自分の身を守るためには、予防力、対処力がポイントだというお話です。

ウォーミングアップ。


講師の方々によるデモンストレーション。実際に街で起こりうる危険からどのように身を守るのか示されます。相手と上手にコミュニケーションを取っています。


トラブルをかわす(力ずくではありません)技を教わっています。


急に肩を組まれたり、腕をつかまれたりした時に相手に怪我をさせずに逃げる術を実際に練習しています。


講師の方を相手役に、実際に街で起こりうる事態を想定し、逃げる練習。


振り返り。


参加した生徒たちの感想です。
「トラブルを回避する術を楽しく学ぶことができた。」
「実際に体を動かしながら勉強できたので、またこういう活動をやってみたい」
 
今回実施したのは、街で実際に遭遇しうる「危険」を想定し、短い演劇の場面を創りながら、それを回避する術を、体験的に学ぶようなプログラムでしたが、楽しく身になるワークショップになったようで、嬉しく思っています。また、演劇を使って擬似的に危機を経験することによって、生徒たちが実際の現場を想像することができたのは大きな意味があると考えました。
また、次のようなことを言っていた生徒がいました
「もし、実際にトラブルに巻き込まれたらうまく対処できるか不安に思った」
昨年度実施した時にも、同じような感想を持つ生徒がいましたが、このように、実際にそのよう状況に遭遇してしまったら「うまく対処できないかも」と「不安」に思う経験は、日常的な防犯意識の高まりにつながるように思いますし、そのような思いを想像すること自体に意味があるだと思います。ぜひ、今回の経験をいかして、上手に自分の身を守れるようになって欲しく思います。
 最後になりましたが、お忙しい中、本校までお越しいただいた「あんぜんファンフェアーズ」のみなさん、本当にありがとうございました。
   〈体験学習推進委員会〉