文芸部俳句班、俳句甲子園関東地区予選に参加。高3堀井雄太が最優秀句賞を受賞。
2016.06.14
6月12日(日)に、第19回俳句甲子園関東地区大会が、羽田空港第1旅客ターミナルにて開催されました。俳句甲子園は5人1組で戦う団体戦。1試合共通の兼題による3句ずつの対戦で2勝先取で勝利となります。本校は、2年前から参加し、今年で3年目となります。本校からは、高3、5名(荻原、岡部、深澤、小林、堀井)が参加しました。5名とも、高1から3年連続の出場となりました。
予選リーグを全勝で勝ち上がった(vs.千葉県立佐原高校3対0、vs.東野高校3対0)海城は、高校俳句界の巨星、開成高校との決勝に駒を進めました。
予選で対戦するも、まったく歯が立たず、圧倒的な実力差をみせつけられてきたこれまでの2年間、王者に少しでも近づきたいと、これまで精進を重ねてきました。「菜の花」を兼題とした決勝は、戦前の大方の予想を裏切り、海城が先鋒戦を3対2と取り、次鋒戦を取れば優勝を決めるという、大横綱を土俵際に追い詰める展開に。次鋒戦は逆に開成に2対3と返され、勝負は運命の大将戦までもつれ込むこととなりました。大将戦も質の高い句のぶつかり合い、そして白熱したディベートの応酬となりました。熱戦を制したのは、王者開成。2対3の僅差でした。これで海城の3年間に及ぶ俳句甲子園への挑戦は幕を閉じることとなりました。悔し涙を流しながらも、自分たちをここまで成長させてくれた開成に対する感謝の念を真っ先に述べた主将岡部とエース堀井の試合後のスピーチに会場に居合わせたすべての方々から惜しみない拍手がおくられました。グッドルーザーとは彼らのためにある言葉だと、彼らのことを誇りに思いました。
大健闘を見せた彼らに最後に大きなプレゼントが用意されていました。今大会における最優秀句賞に堀井が詠んだ
「つぶつぶを纏って苺本気なり」
が見事選ばれたのです。審査員全員からの推薦とのこと。名句揃いの中にあって、これは快挙であります。敗れはしましたが、閉会式の主役は間違いなく、我が海城でした。
審査員の先生方から頂戴した講評で何よりうれしかったのは、この3年間の確かな成長を認めていただいたことと、海城ならではの句の作風(絶えず新しい取り合わせに挑戦する攻めの姿勢)を認めていただいたことの2点です。強豪校は、学校として確固たる個性が毎年句にあらわれています。この3年間で少しずつ形となってきた海城らしい作風をぜひ次年度以降も後輩たちに引き続いてもらいたいと思っています。
後輩の皆さん、俳句やりませんか?