理科・地学部 第13回身近な水環境全国一斉調査&南沢湧水群水文巡検
2016.06.12
6月5日(日),地学部は,第13回身近な水環境全国一斉調査として,高田馬場付近の神田川とおとめ山公園の湧水の水質を調べました.この一斉調査は,みずとみどり研究会が主催となり,2004年から毎年6月の世界環境デーに合わせて実施されてきました.その目的は,調査に一般市民や学校の児童・生徒などが参加し,全国の水質マップを作って実態を把握・比較し,水環境に関する理解と関心を高めてもらうことです.調査地点の数は全国で約5000ヶ所程度にもなる大規模なもので,本校地学部でも毎年参加しています.この日は,新入生の歓迎も兼ねていて,午後は東久留米市にある落合川と南沢湧水群も訪れました.ここは,環境省の「平成の名水百選」に東京都から唯一選ばれている場所で,都かいとは思えないほどの清涼な湧水が作る川や森が豊かです.朝までぐずついていた雨もあがり,濡れた紫陽花をあちこちに見ながら,すっきりしないが6月らしい一日を過ごすことができました.
身近な水環境の一斉調査HP:http://www.japan-mizumap.org/index.htm
高田馬場駅前はちょうど神田川が削った低い土地になります.ここから目白駅に向けて土地が高くなります.学校から歩きながら,ブラタモリのように地形を観察しました.
神田川の水質調査.水温,pH,COD,電気伝導度を測定しました.
新宿区立おとめ山公園にて,湧水の調査方法を先輩が説明し,新入生にも体験してもらいました.
東久留米市の落合川.東京都内とは思えないほど静かで自然豊かです.
落合川を上流へ歩くと,南沢湧水群に到着します.豊かな森とせせらぎが素敵です.
こちらでも水質調査を行ました.計器で測定して数値を得ることは重要ですが,その前に,周囲の雰囲気を体感し,水温計でなく手で冷たさを感じることも重要です.
帰り際に少し水遊び.授業では見られないくらい楽しいのですね.でも,体感することは大切です.親水空間としても落合川の重要性がわかってもらえたでしょうか.
雨に濡れた紫陽花は,梅雨を楽しませてくれるものの1つです.不快だといわれがちな梅雨も素敵な季節だと思うと生徒には伝えています.こんなことも地学部の活動です.