古典芸能部・二学期校外研修
2011.11.14
当部が行ってきたムーランルージュ新宿座の研究のため、八月にご来校を賜りレクチャーをして頂きました大正大学教授で元参議院議員の野末陳平先生よりご連絡を頂き、ご自身がプロデュースされる落語会である「平成噺し座」(於・内幸町ホール)へ、海城古典芸能部一統を招待します。いかがですか、とのお誘いを頂きました。部員へ紹介したところ歓声があがり、実に部員の半数近くもがご厚意に預かることとなりました。
当日、開演の幕が開き、野末先生が出演者紹介のためご登場。このあと、春風亭一之輔さんの「尻餅」、立川志の吉さんの「茶の湯」ときて前半が終了。中入りでは野末先生のご厚意により、部員一同で楽屋を訪問させていただき、野末先生、そして本落語会を主催する株式会社夢空間様をお囲みして記念撮影をさせて頂きました(写真1)。
夢空間様曰く、「平成噺し座(来年1月で6年目を迎える。今回は第22回。(写真2))に詰襟姿の学生さんは初めてですよ。それにしてもこんなにもたくさんの落語好きな部員さんがいるのですか」と感嘆の声をあげておられました。部員の中には野末先生のご著書にサインを頂く者もおり、しばしお騒がせいたしました。
<写真1>
<写真2>
後半は、現中学三年が昨年、校外研修で訪れた鈴本演芸場で大人気をさらった林家たけ平さんがまず登場。演目は「源平盛衰記」。そしてこの日の主任(トリ)は、立川志ら乃さんの「宿屋の富」でした。
終演後、部員一同、顔を上気させながら、今日の感想を述べあいながら、プロは凄いな、と一様に唸っていました。ある部員の曰く、「(自分は)プロになろうと思って落語をやっているわけじゃないけれど、こういった素晴らしい芸を見てしまうと、やすやすとやれなくなっちゃうな・・・」。またある部員の曰く、「なんかこう無性に今、落語をやりたくなってきました」。
思い思いの感じ方がうかがえて、これまた一興というものでございましょう。
ともあれ、野末先生、当部への再度のご厚意を賜り、誠に有難うございました。
ところで、8月1日付の本欄でご紹介した当部部誌「河童狸」の創刊。その第二号が本日刊行されました(写真3)。
今号では、夏期合宿及び文化祭での“海城寄席”を詳報。そして、「ムーランルージュ新宿座と海城学園」を特集し、創刊号全90ページを上回る全120ページ(付録とも)となりました。次号は3月の刊行を予定しております。
(古典芸能部顧問)
<写真3>