中1理科・地学 地球の大きさを測ろう
2011.10.21
地球科学には教室でできない実験や実習があります。中間考査が明けた今週は,中1の理科(地学)で歩測から地球の大きさを求める実習を行いました。これは,紀元前,エラトステネスという人物が測定した方法にならったものです。
彼は,同一経線上の(南北の関係にある)2つの町であるシエネとアレキサンドリア間の緯度差と距離を測定しました。シエネで夏至の日に井戸の底まで日が指すことから南中高度が90°になり,同時にさらに北にあるアレキサンドリアで棒を建てたときの影から南中光度の差を求め,その差から緯度差を求めました。また,距離は,隊商や旅人の移動にかかる日数などから計算しています。紀元前に,彼は誤差がありますが,地球の大きさをおおまかに求めることに成功しました。
今回は,グラウンドの端を借りて,緯度差は時間がないのでGPSで求め,歩測で2地点間の距離を求め計算しました。限られた場所と時間でなければ,GPSを使わずにやってみたいところです。少しは地球の大きさを実感んできたでしょうか。
(理科・地学担当者)
グラウンドで自分の一歩が何mなのかを測定します。
グランドに取った同一経線上の2地点の距離を測定します。
歩測の結果から地球の大きさ(一周の長さ)を計算します。