理科・地学部 高3生が奨励賞受賞(全国5~12位)~日本地球惑星科学連合(JpGU)2016年大会
2016.05.25
5月22日から26日にかけて幕張メッセにて,地球惑星科学関連の学会が一手に集まる日本地球惑星科学連合(JpGU)2016年大会が行われました.それに伴い,5月22日(日)に「高校生によるポスター発表」が,例年通り開催され,全国のSSH指定校や理科課題研究で定評のある高校などが日頃の研究成果を発表しました.本校地学部では,今回,2件の研究発表を行い,全国から集まった48校78件の中で,高3の廣木君が奨励賞(ベスト12に該当.5~12位相当の8件.)を受賞し,最優秀賞(1件),優秀賞3件に次ぐ,上位三賞に,去年に続いて入賞しました.
彼は国際地学オリンピック日本代表にも選ばれており,何となく優秀なイメージですが,実は共著ではない本格的な研究発表としては今回が初めてです.地学部としては,もっと早くから研究発表に取り組み入賞していく部員もいる中,どちらかというと遅咲きだったと思います.しかし,飛び抜けた能力というより,粘り強く色々なことに興味を持ち,高3の今も取り組み続けている,ひたむきな姿勢が実を結んでいると見ています.すぐに成果を求めがちな世の中ですが,地に足をつけて,「継続は力なり」を実践してきたのではないでしょうか.
最後に,各方面でご指導いただいた先生方やお世話になった方々にも多大なご支援をいただき,この場をお借りして御礼申し上げます.なお,後輩の発表を見に来てくれたOB諸君もお力添えをありがとうございました.やっと地学分野に進むOBも現れ,学会で再会するという嬉しいひと時でもありました.
*研究発表内容
O02-P57 ◎廣木 颯太朗「月が夜空の明るさに与える影響」(奨励賞受賞)
O02-P58 ◎増田 英敏,岩本尚紀「栃木県葛生地域ペルム系鍋谷層の堆積環境」
日本地球惑星科学連合: http://www.jpgu.org/
2016年大会: http://www.jpgu.org/meeting_2016/
高校生セッション: http://www.jpgu.org/highschool_session/2016/index.html
会場前で記念撮影
会場には,地球惑星科学関係の大学,研究所,企業などがブースを展示.これだけでも非常に勉強になり,部員も刺激を受けてくれたと思います.
ポスター概要説明(廣木君).高3最後で有終の美となりました.次は,ひろしま総文祭です.
ポスター概要説明(増田君).レベルは大学生に近いものがあり,これから発表される「佳作」に入っている可能性もあります.今回の経験を生かして,来年のリべンジが楽しみな研究内容です.
ポスター発表の様子.多くの方々が研究発表を聴いてくださいました.
2人ともJpGUでの本格的な研究発表は初めてでしたが,堂々と素晴らしい発表でした.
最後に一枚.笑顔の廣木君.ちなみに,聴いている人も笑顔です.研究発表というと堅苦しいイメージですが,お互いに興味のあることや現実の問題に対して,ディスカッションすることが本質であり.厳しい指摘もあれば,楽しい議論もあるのです.