社会科・高校1年共催 目良教諭最終講義
2009.04.03
終業式の行われた3月19日(木)、今年度で退職なされる目良教諭(社会科・高1学年補佐)の最終講義が講堂で高校1年生に対して行われました。強く受講を希望された学年の保護者30名と若手を中心とした教員数十名も耳を傾ける中、先生は生徒たちに対して、「この後の高2、高3の「倫理」・「政経」の授業で諸君に教えたかったことのエッセンスである。」として、以下の5項目について一時間弱話をしてくださいました。
1、 人間の偉大さ・美しさと愚かさ・卑小さ
2、 一回限りのかけがいのない人生の主人公としての人間と、無限の宇宙・歴史のほんの一点としての人間
3、 権力は腐敗する
4、 リベラリズム
5、 グローカル(Glocal)に考え、行動する
どれも奥深く決して易しくはない内容でしたが、生徒たちは真剣な表情で先生の最後の講義に聞き入っていました。
講義終了後、生徒たちがクラスごと自主的に用意した花束や記念品を順に贈呈しました。また、最後に学年団で用意した記念品を先生のかつての教え子であり、担任クラスの生徒でもあった化学の柳下教諭が贈呈いたしました。柳下教諭はかつての目良クラスの同級生から授かってきた心のこもった手紙も披露してくれました。その手紙の文章の素晴らしさに会場のあちこちから嘆息が漏れました。
40数年間に亘って目良教諭がこの海城で目指し、成し遂げてきたことを確実に引き継ぎ、必ずやそれをより大きく発展させていかねばと教員、生徒すべてが心に強く思った最終講義でした。
(高1学年主任)
①講義する目良教諭
②聞き入る生徒たち
③記念品贈呈A
④記念品贈呈B
⑤手紙を披露してくださった柳下教諭
⑥学年PTAから配られた紅白饅頭