高3探究「映像表現」CM制作

2024.10.22

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高校3年生の「探究」の授業では、複数の講座が立ち上がっています。

その中で、美術科・音楽科・技術科・国語科の教員が協力して開設した「映像表現」の講座には、34名の生徒が受講しています。

授業では、作品鑑賞や評論を通じて映像表現の歴史や社会との関わりを学び、チームでショートムービー制作に取り組んでいます。

 

今年度の講座では、まずワンカットの無声映像を制作し、その後、次のテーマとしてCM制作に挑戦しました。

CM制作にあたり、株式会社電通のビジネスプロデューサー高井嘉朗さん(本校OB)とクリエーティブ・プランナー福島崇幸さんに全面的なご協力をいただきました。

お二人は業界の最前線で活躍するプロフェッショナルであり、その視点を授業に取り入れることで、生徒たちに貴重な経験を提供してくださいました。

 

6月26日には、高井さんと福島さんから「CM制作の本質」についてご講義をいただきました。

現代において、多くの人が広告をスキップする中、どうすれば見てもらえる広告になるのか、ワークショップ形式で具体的な考え方を教えていただきました。

どのようにメッセージを伝え、誰に何をどのように届けるかといった内容は、生徒たちにとって非常に有意義なものでした。

その後、生徒たちは「海城の魅力を伝えるためのCMを考えよう」というテーマで制作に取り組みました。限られた時間と制約の中で、視聴者の目を引くCMを作るために、構成や演出の工夫を重ねました。

そして、9月25日に発表会が行われました。

当日は、高井さんと福島さんにも再びご来校いただき、校長や教頭をはじめ多くの教員が見守る中、生徒たちが制作したCMが上映されました。

それぞれのチームが発表したCMには、工夫や独創性が見られ、即戦力となり得るような素晴らしい作品も多数ありました。

お二人からは、一つひとつの作品に対して丁寧なフィードバックをいただき、生徒たちにとって大きな学びとなったことは間違いありません。

以下受講した生徒の感想です。

僕は写真部に所属しており、映像も趣味で撮ることがあるので今回の授業はとても貴重な機会でした。各班の講評を聞くことで、自分では持つことのできなかった視点に気づけましたし、何かをプロモーションする時のプロの考え方を垣間見ることができました。とても大きな学びとなりました。

各班への講評、特に自分たちの班がいただいた講評では、自分達が気にしていた作品への疵を(遠回しに)指摘されました。それをポジティブな表現で言い換えて下さっていましたが、自分がいかに薄い考えだったかを気づかされた、学びのある時間となりました。

この場を借りて、多忙の中ご協力いただいた株式会社電通の高井さん、福島さんに心より感謝申し上げます。2日間にわたり、本当にありがとうございました。