KSプロジェクト「みなかみスタディツアー」2日目

2024.08.28

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8月27日、みなかみスタディツアー2日目は、自然コース、社会コースに分かれて学びました。

【自然コース】
今回のスタディツアーの自然コースのテーマは、「昨冬で営業を終了した赤沢スキー場の跡地をどのような森に戻すのか」です。跡地利用としては様々なことが考えられますが、赤沢スキー場がこの地域の自然を守る赤谷プロジェクトやユネスコエコパーク内であることから森に戻すことを前提としました。
午前中は、近くの林道で様々な森林の形態を観察しました。天然林、二次林、人工林、人工林を除伐して10年が経った森林の樹種や樹高などを観察しました。

午後は赤沢スキー場に行き、現場の視察を行いました。その後、雨も降ってきたので、建物内で「どのような森にどのような手段で戻すのか」を話し合いました。また、翌日に芝高校の生徒と一緒にスキー場周辺の森林を知るための調査を行うのでその調査方法やアイスブレイクの方法についても話し合いました。

 

 

【社会コース】

2日目午前中は,地域の高齢の方々と交流を図り,自然に語り合う中で高齢者の生の声を聞き取りました。一緒に雑談,体操,スーパーに買い物へ出かけました。「免許返納しているから頻繁に買い物にはいけない」「賞味期限などの小さな文字は見にくいね」といった声も。一方,社会福祉協議会の職員からは地域の介護予防支援や買い物支援など様々な活動についてのお話があり,多くの生徒が意見交換をしていました。

午後は,地域の様々な年齢層の方々と,「認知症世界の歩き方ゲーム」で盛り上がりつつ,午前の体験も踏まえながら,高齢者も含め誰もがいききと暮らせる社会づくりについて考えました。ゲーム後も,これからの地域のあり方について真剣に質問する海城生に対しては,地域の方も時間を超えて熱心にじっくり語ってくれました。

 

帰りは路線バスで旅館へ戻りました。バスが見えてきたときに「さあ,何人乗っているかな?」との問いかけに「4人」「6人」など。到着してみると「0人」。完全に海城社会コースの貸切バスに。時刻表とともに,こんなところからも,過疎社会の実情を垣間見ることとなりました。他に乗客が誰もいなかったので,運転手さんの粋なはからいで,途中のたくみの里のバス停では,記念撮影のために全員を途中下車させてくれました。

 

夜は宿舎の広間にて自然コース・社会コース共にプレゼン資料の作成を行いました。