日本教育国際模擬国連大会で最優秀賞受賞

2024.01.11

  • グローバル教育

1月6日から8日に渡り第1回日本教育国際模擬国連大会(Japan Educational International Model United Nations)が国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました。日本国内で開催される模擬国連大会では大使が行う公式スピーチは原則英語を使いますが、座席を離れて大使同士が自由に交渉する非公式討議では日本語が使用されてきました。今回は非公式討議も含めて全てを英語で行う会議が発足し、約200名の生徒が2議場に分かれて「国連安保理改革」という議題に挑みました。今回は英語が基本言語になるため、開会式の挨拶や基調講演はもちろんのこと公式HPも英語が使用されます。参加者の中には英語を母国語とする生徒も含まれており、これまでの大会とは違う雰囲気でした。

本校からは高校2年生尾関裕宜君と高校1年生田口尋一朗君がモロッコ大使として参加しました。ウクライナや中東情勢を巡って実際に開催される国連安保理でもあと一歩という所で大国が拒否権を行使して国際社会が一つになり切れないもどかしい状況が続いています。安保理をどう改革するか常任・非常任理事国15カ国とそれ以外の国によってスタンスは大きく異なります。会議で最も多くの時間が割かれる非公式討議で日本語が使用できないというハンディーがある中で本校生徒が担当したモロッコ大使は会議初日からアフリカ諸国を中心に積極的なグループ形成を行い議論をリードしていきました。日本語なら簡単に言えるのにとどの大使も感じたことでしょうが、事前のリサーチで交渉に使うべき単語や表現を洗い出したり、交渉中にホワイトボードを使って文字化するなど各校の生徒がよく工夫をしていました。本校の2名は作業文書、決議案の作成にも中心的役割を果たし最優秀賞(Best Delegates)を受賞しました。従来よりもハードルの高い大会でしたが、ノンネイティブであっても役割分担と高い交渉力で結果を出せることを見事に示してくれました。両君のコメントは後日グローバル通信で改めてご紹介したいと思います。 (グローバル部顧問)


非公式討議風景(中央 高1田口君):考えの近い国々が集まり論点を擦り合わせていきますが、今回はこの交渉をすべて英語で行いました。


非公式討議風景(右 高2尾関君):よく外交と称していますが、別のグループの大使と個別に交渉し自国の政策と一致点を見出せるかを探っていきます。


非公式討議風景:モロッコ大使の両名は作業文書の作成にも中心的役割を果たしています。


受賞おめでとうございます。