数学科リレー講座「生誕400年記念 パスカル特集」2日目
2023.08.19
2日目の前半では、パスカルがフェルマーと解いた、確率論の起源と言われる未完のゲームの問題(分配問題)を扱いました。1日目で数三角形について学んだ生徒たちは、確率の問題にも数三角形が関係していることに驚いていました。
後半では前半で登場したカルダーノ・ガリレオのサイコロ問題(いくつかのサイコロを投げて出た目の和のうち、最も出やすい値は何か?)を扱ったのちに、余事象や期待値といった確率におけるいくつかの興味深いトピックを取り上げました。特に、余事象を通して「確率1%の意味」と、効用やリスクの概念に触れながら「人間は期待値だけでは動かない」という2点を、中学一年生にも理解できるように説明しました。