数学科リレー講座「生誕400年記念 パスカル特集」1日目
2023.08.18
1623年に生まれ、1662年に没した数学者にして物理学者、そして哲学者であるB.パスカル。
その生誕四百年を記念して、今夏の数各科リレー講座が行われます。
学年の枠を越えて、150名余の意欲的な受講者が講堂に集います。
初日は、今回の講座の内容の簡単なガイダンスと、
パスカルの思想書である『パンセ』とそのなかにあるいわゆる「パスカルの賭け」について紹介しました。
そして本日のテーマである、『パスカルの三角形』とその周辺の話題へと移りました。
まず、多項式の展開の復習をし、その後、「二項定理」を紹介。
この辺りが初めての学習となる中1、中2生の多くが、
パスカルの三角形が多項式の係数に関係することに驚いていました。
後半は、パスカルの三角形に潜む有名数列を十例ほど紹介。
三角数をはじめ、フィポナッチ数列やカタラン数など、
いわば数学上の『名優』たちの登場に、多くの受講者が魅了されていました。
最後の約30分は、有用なツールである『オンライン整数大事典』を用いた
『パスカルの三角形に潜む名優の大捜索大会』とし、会場は大いに盛り上がりました。
ここでは中1、中2が大活躍。
結果、複数の生徒が上記のオンライン大事典中に納められている有名数列を発見!
150名余が数学上の新しい発見?!?に立ち会うことができ、興奮歓喜のうちに初日が終了しました。
名優探しの体験を通して、数学も自然科学の一部ゆえ、
『発見がさき、論理はあと(故山本矩一郎先生の言葉)』であることが受講者に体感されれば、
初日担当としてこれにすぐる喜びはありません。
さて、発見できたみなさん!
つぎは論理をつけて『数学』にするターンです。
是非ともそれを成功させ、夏の掉尾を飾って欲しく思います。
初日担当者