高校模擬国連世界大会 第2日目報告

2023.04.27

  • 2018年度入学
  • グローバル教育

2日目(26日<水>)の様子を報告致します。本日は2箇所への表敬訪問が実施されました。午前中はUNDP(United Nations Development Programme)<国連開発計画>のオフィスにお邪魔し、上級顧問を務めていらっしゃる伊藤綾子さんから同機構の働きや意義、そして日本との関連について分かり易いレクチャーを受けました。UNDPは、貧困や格差、あるいは気候変動といった問題にあらゆるアプローチから取り組んでいる、国連の中でも世界的に極めて高い影響力を持つ機関です。この表敬訪問では、現在マラウイ共和国(アフリカの南東部に位置しています)でUNDPの常駐代表を務めていらっしゃる小松原茂樹さんとオンラインで繋いでの質疑応答も実現しました。現場の第一線で活躍しておられる同氏のお話は実体験と実感に基づく極めて示唆深く励みになるもので、日本代表団の生徒諸君はメモをとりながら熱心に話を聴いていました。

午後は、国連の日本政府代表部への表敬訪問に向かい、政務部の専門調査官の方から国連の仕組みから課題まで様々なトピックについてご講義頂きました。講義後の質疑応答では挙手が止まらないほど皆伺いたいことがあったようで、現場で国際的に活躍していらっしゃる方から直にお話を伺えたことは、3日目から始まる会議本番への大きな弾みとなりました。日本政府代表部のオフィスではデバイスの持ち込みが禁じられたため、今回掲載する写真は午前中のものが中心です。明日から、いよいよ国際会議が始まります。生徒諸君の健闘を祈るのみです。

講義の中では、multilateralism(多国間主義)、integrated solution(協調的解決策)といったキーワードが使用されました。まずは、「他人事と思わないこと」が第一歩なのです。

小松原氏とオンラインにて質疑応答。若者へのアドバイスとして「5つのPを大事にしてほしい」とのことでした。(Purpose<目的意識>、Possibility(可能性の追求)、Personality(この人が言うのなら、と思わせる人格)、Publish(発信せよ)、Pray(人事を尽くして…))

国連本部のビル前にて。日本の国旗が後ろではためいていました。

non-violence(非暴力)の彫刻の前での日本代表団。平和について真剣に考えることができる頼もしい人材です。

こちらはややオマケ的ですが、国連本部から程近いGrand Central駅にて。昼食はここでとりました。

ネルソン=マンデラの銅像と共に一枚。ギフトショップにも立ち寄りました。