夏期講習 戯曲に触れてコミュニケーションについて考える②
2022.08.25
中学1年生の希望者対象に実施した「戯曲に触れてコミュニケーションについて考える」。2日目は、劇作家・演出家の吉田小夏さんと青☆組のみなさんをお迎えして実施しました。
簡単なコミュニケーションゲームの後で、吉田小夏さんの作品『Butterflies in my stomach』の一部を読んでいきました。最初に劇団の方々のデモンストレーションがありました。プロの芝居を目にしモチベーションは高まります。
その後、班ごとに役を決めて読んでいきます。一度読んで、吉田さんからアドバイスをもらい、再度発表しました。
このワークショップは「コミュニケーションについて考える」というタイトルでしたが、まず何より、プロの劇作家の方が書いた戯曲を声に出して読み、作者自身から御意見をいただく、演出していただくということが、大変貴重な機会でした。もちろん、生徒たちは初日と同じように、戯曲を声に出して読みながら、コミュニケーションについて色々と考えることもできたようです。
参加者のふりかえりを紹介します。
「場面の読み取り方が一人一人違ったためチームによって全然違う作品になっていて面白かった。戯曲の最後のももこが謝る場面では、その前のわがままな感じの読み方を大人な感じにしなければいけないのでみんなでいろんな意見を出し合って読み方を決められたのでよかった」
「……1回目より2回目の方が上手くなるように、1回目が終わってから、もっとこだわりの強い女の子の感じを出そうと思って、言い方を工夫しました。先生方にも上手かったと言ってもらえて良かったです。演じ方によって登場人物の性格や様子が違って見えるのが面白いです」
「二日間を通して、戯曲のことを知って、そこから話口調などで自分の感情を相手に伝える工夫がわかり、非常に有意義な時間を過ごせた。仲間で協力して、楽しみながら講習を受けられたので良かった」
「戯曲を読むことでコミュニケーションについて考えられる上、仲間と読むと団結を深めることができたし、その上、登場人物の気持ちを考えるということもできるので、すごく奥の深いものだと思いました」
「プロの演者さんが感情をつけて流れるように読んでいるのは、とても難しいことなのだと実感した。プロの方は、その豊富な経験と練習量があるからだと思った」
生徒たちは、戯曲を声に出して読むことで、様々なことを体験的に学びとることができたのではないでしょうか。
最後になりましたが、お忙しい中ご協力いただいた吉田小夏さん、青☆組のみなさんに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。