先輩から学ぶ“情報”の授業!
2022.02.14
中学3年生のクラスでは1月25日(火)と2月14日(月)に、高校1年生のクラスでは1月27日(木)と1月28日(金)に、それぞれ情報の授業にて、おそらく海城の長い歴史上初(?)の現役高校3年生の先輩による授業が行われました!
海城中学高等学校公式ウェブサイト「生徒を知る」のページをご覧の皆さん、こんにちは。3月に卒業を控えた現役高3海城生の伊藤です。今回は、休み時間になにかとパソコン室に出入りしていた僕と、同じく現役高校3年生の村木君とで、中3・高1の情報の授業にて「先輩から学ぶ情報」というテーマで、おそらく海城130年の歴史で初めて(?)の現役在校生の先輩による対面授業をさせていただきました(そしてこの「生徒を知る」のページを在校生が執筆するのもおそらく初⦅?⦆です)。
そんな“おそらく初(?)”づくしの今回の企画ですが、きっかけは、昼休みにパソコン室を半分カフェ的、隠れ家的に利用させてもらっていて、かつ一足早く大学受験を終えた僕と村木君に対して、情報科担当の先生が言ったひょんな一言「じゃあ3学期授業やってよ!」でした。あれよあれよと話し合いが進み、中3・高1合わせて16クラス分の授業を担当することに。内容は、僕伊藤が前半20分CPUやメモリ、UIなどの“コンピューターの仕組み”という単元(中3は来年から本格的に座学で学ぶ内容、高1は1学期に勉強した範囲)について授業をし、後半20分は村木君が今まで参加してきたビジネスコンテストや関わってきたプロジェクトなどの課外活動、そしてそれらの実績を活用したAO受験について話すというものでした。
最初は、パソコン室という誘惑の多い環境なこともあり、生徒たちがちゃんと授業を聴いてくれるか心配でしたが、クラスや学年ごとに少しずつ内容を変えたり、なるべく彼らが身近に理解できる内容に寄せていったりと、2人で工夫を重ねた結果、いつもの先生ではなく年齢の近い先輩ならではの授業ができたのではないかと思います(実際、高1の授業後に行ったアンケートでは非常に好意的な意見が多かったです。アンケートに答えてくれた皆さん、本当にありがとう)。また僕ら2人も、中3・高1の後輩たちの雰囲気や、毎度同じ内容を再現する教員という仕事がいかに過酷か、など今回の後輩への授業を通して学んだものは非常に大きかったと思っています。
情報の授業は、デジタルネイティブ世代の生徒たちが常日頃から触れているもの(スマホ、PC、Wi-Fiなど)について直接扱う科目であるため、座学で教科書を読む学習スタイルではなく、今回のような企画やグループワーク、反転授業などといった生徒主体で学習できる環境作りをこれからも進めていくつもりだそうです。来年からはいよいよ共通テストに向けた新カリキュラム“情報Ⅰ・情報Ⅱ”が始まりますが、どんな授業になるのか楽しみですね!
最後に、16回もの授業を一緒にやり遂げてくれた村木君、今回の授業を企画してくれた情報科の先生、TAとして授業を手伝っていただいた野沢さん、阿部さん、栗原さん、本当にありがとうございました。
(文責:高3 伊藤)