• 将棋部 第57回 全国高校将棋選手権 全国大会 参加報告

将棋部 第57回 全国高校将棋選手権 全国大会 参加報告

2021.09.29

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ご報告が遅くなりましたが、7月31日・8月1日に和歌山県那智勝浦町で行われました、第57回全国高校将棋選手権の全国大会の結果について、お知らせいたします。

熊野古道・那智の滝を背景にして

 

3人によるチーム戦となる男子団体戦の部に、東京都大会で優勝し、都代表として出場することとなったわれらが海城生。いやが上にも気持ちは高ぶりますが、相手は各地方大会を勝ち上がってきた、いずれ劣らぬ猛者ばかり。大会前の生徒との話では「モトショウ」という語が多く飛び交うこととなりました。

「モトショウ」とは元・奨励会員のこと。四段の段位を取ってプロ棋士になるためには、その前に奨励会に入会し(そもそも奨励会に入会すること自体が大変です)、厳しい競争を勝ち抜いていかなければなりません。プロ棋士になれるのはほんの一握り、大半の奨励会員は涙を呑んでプロの道を断念していきます。現役の奨励会員はアマチュア大会への参加が認められませんが、高校生にもなりますと多くの「モトショウ」が気持ちを新たに、チームを引っ張る形で、あるいは個人として大会に参加してきます。奨励会在籍時に対戦していたり、名前は知っていたりして、他校であっても「モトショウ」はお互いにかなり認識しているので、各校のメンバーを見れば、誰が「モトショウ」かという話におのずとなるわけです。その数の多さに、全国大会のレベルは相当高い、とこの時点で覚悟せざるをえません。

さて、48代表で行われた予選リーグ。海城チームは苦闘しながらも粘り強く戦い、奈良県代表の東大寺学園に苦杯をなめたものの、3勝1敗でみごと上位16校による決勝トーナメントに進出しました。決勝トーナメント1回戦は宮城県代表の仙台一高 。必勝の気持ちで臨みましたが、善戦およばず1対2で敗退となりました。生徒は悔しい気持ちが先に立つ様子ではありましたが、全国ベスト16という結果には胸を張ってほしいですし、全力で挑んだ彼らに敬意を表したいです。
(将棋部顧問)