第24回俳句甲子園全国大会リポート〜その2〜
2021.08.22
本日8月22日(日)は、待ちに待った準決勝&決勝(3位決定戦)の日。俳句甲子園の聖地、松山市コミュニケーションセンターが決戦の地となります。
抽選の結果、準決勝の相手は開成高校Bチームに決まりました。幸先よく先鋒戦を取ったものの、試合巧者の開成にその後ペースをつかまれ、残念ながら敗れてしまいました。
慌ただしく昼食をとり、気持ちを切り替えて臨んだ3位決定戦。相手は準決勝で京都の洛南高校に敗れた開成高校Aチーム。再度の開成戦となりました。勝って終わろうと意気盛んに試合に臨んだ海城は、開成と互角の戦いを演じます。勝負は運命の大将戦にもつれ込みました。旗はわずか1本差。海城の「夏の大冒険」はここで終了しました。
表彰はまずは団体表彰から。
優勝は、海城を準決勝で破った開成Bチーム。これで開成は昨年度に引き続きの優勝となりました。
誇るべき全国4位です。努力したからこその悔しさを感じました。これが必ずや来年につながるはず。
引き続き個人表彰へ。最初に入選句20句の発表。
海城からは4名が選出されました。
尾崎貫太
籠に茄子放り入れけりよく跳ねる
南幸佑
空港のいつとき静か蝉の殻
東口怜弘
片蔭が均質な朱になつてゐる
三内洸
捥ぎ取りてぎしぎし洗ふ茄子かな
続いて、審査員の先生方13名のセレクションによる優秀句13句の発表。
2名が選出されました。
-夏井いつき選-
関友之介
潺々と清水に浸る鹿の骨
-如月真菜選-
東風谷順正
寄り添へり蝉のあにおとうとの殻
※東風谷くんは、東京からリモートでの表彰式参加となりました。
6名の受賞者は海城が最多となりました。個々の句のクオリティを上げることを目標としてきたので、この一年の努力が報われた気がしました。
オリンピックでアスリートたちが、開催に尽力してくれた方々や自分を支えてくれた方々に感謝の言葉を口々に述べていましたが、今はその気持ちが本当にわかります。
大会に関わるすべての方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。