2020数学科リレー講座【対数】3日目

2020.08.26

  • KSプロジェクト
  • 数学科

3日目は、地学科の先生も登壇し、対数の理科的実用性とフラクタルについて学習しました。

対数を使って震度を求めるために、生の観測波形データを読み取ることから始め、震度の意味を理解しながら多くの生徒が計測震度を求められるまでになりました。

講義の後半では、相似次元を定義し、その値が分数となる自己相似図形について理解を深めました。最後には地学の先生に再登壇してもらい、地球科学におけるフラクタル構造を解説してもらいました。

以下、生徒の感想です。

はじめは対数がさっぱりわからず、やる必要あるの?と思ってしまいましたが、第3回の今回の授業で、対数の偉大さが分かりました。色々な場面で(フラクタルとかでも)応用ができて、計算も割と楽になるので対数は偉大だと思いました。帰ったら、もう1度対数について復習しようと思います。(中1)

前半は実用的なことを学べてよかったです。対数は数学だけに限られるものではなく、震度などの身近な事にも応用されていることを知って驚きでした。しかし、後半は中1よりも理解するのが遅くて劣等感を感じました。(高1)

今まで、次元という言葉をしっかり学んでなくて、毎回曖昧にして終わらしていたが、今回実際に代数次元と相似次元などを学んでしっかりとした理解ができた。また、折れ線でも相似次元で考えると、対数の計算を使うことで2次元に近づくこともあると知り、驚いた。(高1)

今まで、対数(log)を使用することは、数学内で表現できる値を増やすための一つの手段に過ぎないと思っていた。しかし、今回のksプロジェクトを通じて、対数の性質や計算は、植物の構造説明や震度の計算、地形図の測定など様々な身近な所で活用されている事を知った。学校での数学の難易度が上がるにつれて、数学を学ぶ意義を見失いがちだが、それを考え直すいいきっかけとなった。また、数学を多角的に捉えることの重要性を学んだ。これからは、数学とそれが身近に応用されている例を関連付けながら学習しようと思う。(高2)

生徒を知る3日目_2

生徒を知る3日目_5