• 全日本高校模擬国連大会で本校Aチームが優秀賞を獲得し国際大会へ

全日本高校模擬国連大会で本校Aチームが優秀賞を獲得し国際大会へ

2019.11.21

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11月16日・17日の両日に渡り、全日本高校模擬国連大会が江東区の東京ビッグサイトタイム24ビルにて開催されました。書類選考を通過した全国86チーム、172名が集結し2議場に分かれて議論を交わしました。本校からはAチーム(高校2年5組双川凜生君、高校1年6組持田隼人君)、Bチーム(高校2年8組小沢原輝君、高校1年1組野中浩伸君)の2ペアが出場しました。今回の議題は「死刑モラトリアム」という高校生の日常生活では通常あまり考えることのないテーマが設定されました。日本では法務大臣の権限の下で凶悪事件の犯人に対して死刑が執行されたというニュースが断片的に入ってくることはご存知の通りです。今回のテーマは「モラトリアム」つまり「一時停止」ということで、「死刑廃止」とは異なります。死刑そのものに対する考え方も宗教によって異なることもあり、どの国も同じように考えているとは限りません。Aチームはチリ大使、Bチームはスイス大使としてこの難しいテーマに挑みました。2日間に渡る熱い討議の結果、表彰式が行われ各議場より最優秀賞1チーム、優秀賞2チーム、地域特別賞1チーム(これまで国際大会に出場したことのない都道府県の学校が対象)が発表され、本校Aチームが見事優秀賞を獲得し、来年5月にアメリカニューヨークで開催される高校模擬国連国際大会出場の切符を手にしました。大会に至るまでに議題の分析・リサーチに始まり、当日の議論をまとめた交渉力が評価されました。その努力に対して拍手を送ると共に来年の国際大会での更なる活躍を期待したいと思います。Bチームは惜しくも国際大会出場は逃したものの、二人で役割分担して決議案作成に貢献し交渉を牽引しました。(グローバル部顧問)

以下本校生徒から寄せてもらった当日の議論の流れです。詳しくは後日グローバル通信でもお伝えしたいと思います。

議論のポイントの一つ目である、「死刑は生命権における例外となるか」という論題はなかなか難しく、また各国の意見が固定化されてしていたため、全体的な合意をとることが難しいものでした。二つ目の論題は「モラトリアムをどのようにして推進・導入するのか」であり、こちらは具体策を立案しやすいこともあり、各国から幅広い意見が示されました。この二つの論点を併せて2日目は決議案という文書の作成を行いました。各国から挙げられた多種多様な政策をとりまとめるのは簡単ではありませんが、数名の大使はこの文書の作成によって議場に貢献しました。

持田スピーチ
持田君公式スピーチ 英語で堂々としたスピーチをしていました。

双川アンモデ
双川君非公式討議風景 賛同国を集めて議論を積極的にリードしていました。

小沢野中アンモデ
Bチーム 小沢君、野中君 非公式討議風景 決議案の文面をあらかじめ想定しておき、細かい文言を各大使の合意を得ながら調整していきます。

優秀賞表彰
双川君・持田君 表彰式での記念撮影 優秀賞受賞おめでとう。国際大会での活躍を祈っています。