理科 地学科 冬の天体観察会@清里高原
2015.12.24
12月22日(火)から24日(木)にかけて,山梨県北杜市に位置する清里高原で,地学部を中心とした中高合わせて18名が参加し,毎年恒例の天体観察会を行いました.これは,教室での授業や普段の生活では経験できない星空を眺め,宇宙への興味・関心をより高めてもらおうと,毎年,企画しています.氷点下になる冬の清里高原で,肌を刺すような寒さですが,凛とした空気感もまた良いものです.今回は,やや天候に恵まれませんでしたが,それでも雲の切れ間や朝方のわずかな晴れ間を利用し,星団や星雲,月など多くの天体を観望できました.ペンションのオーナーに,望遠鏡を使っての観察もしていただきました.普段の学習意欲にもつながればと思います.良いお年を.
中央本線車窓より甲府盆地の夜景.あえて各駅停車で移動し,風景や地形などを観察します.
宿舎のペンションスケッチブックのオーナーさんに,望遠鏡で観望させていただきました.大迫力です.
以下,4枚の写真も望遠鏡をお借りして撮影したものです.星などは拡大できます.
ペルセウス座の二重星団.
アンドロメダ銀河.雲が出てしまって,細かく見られないのが残念でした.
ぎょしゃ座の散開星団。色とりどりの星がひしめき合っていて、美しいですね。
月.細部までよく見えました.
日周運動.北の空です.
月や雲でなかなか条件に恵まれませんでしたが,23日朝には満点の星空を見ることができました.オリオン座が写っています.
夕食風景.高原だけあって川魚や野菜が豊富でおいしい食事です.
今回は,天候も悪く,地下の広間を利用して生徒同士での学習会も行いました.以前は,私が何かを教えることが多かったですが,生徒が主体でできていて感心しました.
体力に余裕のある希望者を連れて,国立天文台の野辺山観測所を見学しました.せっかく山梨まで来たので,天気が悪くても少しでも何か学べればと思ってですが,常時公開のものでも十分でした.
電波天文学で有名な野辺山観測所では,45mの巨大な電波望遠鏡が圧巻でした.やはり,本物を自分で見ることは大切だと感じました.授業で使える教材写真も撮れました.ちなみに,巨大アンテナに見えると思いますが,これも望遠鏡です.天体の出す電磁波の中でも可視光線ではなく電波を使って宇宙を見ています.つまり,我々は曇りで天体を見れなくても,この日も宇宙を観測しているのです.