中学1年 『しろ版』の授業
2015.09.17
中学1年生では、夏休みの国語の宿題の一つに『コンサイスアルバムディクショナリー しろ版』(以下『しろ版』)を完成させる、というものがありました。
『しろ判』は、右ページに、ある言葉と辞書(『新明解国語辞典』三省堂)によるその言葉の語釈が記載されており、その言葉にあった写真を左のページに貼れるようになっているアルバムです(下の例は教員が作成したものです)。
1学期の国語の授業の中では、自分で言葉の語釈を考えて発表したり、できあがった語釈と実際の辞書の語釈を比べてみたりと、辞書を使って様々な活動を行いました。
また、ある写真に対して色々な言葉(キャプション)をつけることによって、写真の見え方が変わってくることを確認しながら、言葉について考えました。
そのような活動の延長として、夏休みに中学1年生全員に『しろ版』を作ってもらいました。
2学期の授業では、お互いの『しろ版』を鑑賞しあい、写真と言葉のどのような組み合わせだと見る人の印象に残るのか、どのようにしたら伝わるのか、表現の方法についても考えてもらいました。
今後は、ロバート・キャパの「崩れ落ちる兵士」などの報道写真を使いながら言葉が作る世界について考えを巡らせ、メディア・リテラシーをテーマにした評論を読み進めていく予定です。
※中学1年生全員が作った『しろ版』は文化祭の「中1展示室」でご覧いただけます。