理科・地学部 第12回身近な水環境の全国一斉調査&国分寺崖線水文巡検
2015.06.11
6月7日(日),地学部は,第12回身近な水環境の全国一斉調査として,高田馬場付近の神田川とおとめ山公園の湧水の水質を調べました.この一斉調査は,みずとみどり研究会が主催となり,2004年から毎年6月に実施されてきました.その目的は,調査に一般市民や学校の児童・生徒などが参加し,全国の水質マップを作って実態を把握・比較し,水環境に関する理解と関心を高めてもらうことです.調査地点の数は全国で約5000ヶ所程度にもなる大規模なもので,本校地学部でも参加し始めて4年目くらいでしょうか.この日は,今年の新入生の歓迎行事も兼ねていて,午後は武蔵小金井から国分寺まで歩き,地形や水文に関する巡検をしました.実際の地形を歩くことで,頭で理解するというよりしっかりとした経験に裏打ちされた知識となったのではないでしょうかか.
身近な水環境の一斉調査HP:http://www.japan-mizumap.org/index.htm
高田馬場付近の神田川で橋の上から採水をする様子
採水した河川水は,水温,pH,COD,電気伝導度を測定しました.
おとめ山公園にて,湧水の調査方法を先輩が説明しています.
新入生同士で協力して,初めて流量を測りました.実際に手を動かすといかがですか.
国分寺駅付近の崖線.湧水は崖線に沿って分布するため,このような場所をたくさん歩きました.右側の建物に比べて,左側が高くなっているのがわかりますか?ブラタモリですね.
武蔵国分寺にて記念写真.ここはお寺の後ろが崖線で湧水もあります.崖線の南側に建てられたお寺であり,湧水に恵まれ,日当たりが良く,崖が北風を遮ります.遺跡もあることから非常に澄みやすい場所であったことが伺えます.実際に歩いて理解できたでしょうか.
不快だと言われがちな梅雨を楽しませてくれるのは紫陽花.今日はあちこちで美しく咲いた紫陽花に出会いました.ちょっと郊外を歩けば,都会にいると忘れがちな季節を楽しむ余裕が生まれます.