生物部 北野の谷戸保全活動「田植え後〜収穫まで」
2015.02.01
生物部では埼玉県所沢市にある北野の谷戸で行われている里山保全活動を月に1度のペースで参加しています。前回の報告が田植えまででしたので、今回は2014年の田植え後から収穫までを総括します。6〜9月までに草取り、雑木林の整備作業を5回、10月に稲刈り、11月に脱穀、収穫祭を行い、計8回の活動に参加しました。炎天下での草取りなどの作業があったにも関わらず、毎回、10名以上の生物部員が参加しました。今年は、水田の作付面積も大きくなり、通称「海城田んぼ」でも稲作がおこなわれました。皆で苦労をして育ててきたお米を食べるのは格別でした。自然を感じながら、地に足付けて保全活動を行う。そして、そこをフィールドに自分たちの研究を行う。生徒達は様々なことを学んでくれたと思います。
(生物部顧問)
収穫したサツマイモを持って、刈ったばかりの稲の前で記念撮影。
田植え後は田んぼの草取りと畦の草刈り作業が続きます。
サツマイモやサトイモなどが植えてある畑の草取りも行いました。
ここは萌芽更新(伐採した樹から新たな芽を発芽させ、樹を若返らせる作業)のため、伐採された場所。下草を刈ることが萌芽の成長に大事です。炎天下の作業で大変でした。
作業をしていたらひょっこり出てきた立派なノコギリクワガタ。生徒たちも夢中に観察していました。
ヤマトタマムシも出てきました。こうした里山ならではの生き物たちに出会えるのも活動の魅力です。
冬に向けて野菜を植えるために休耕していた畑を耕しました。こうした力仕事では、特に海城生の活躍が期待されます。
9月の草刈り。保全活動に参加する子供たちに草刈りを教えている様子。教員から何も言わなくても、こうして動けるようになってきました。
10月12日の稲刈り。まずは地元の方に稲刈りの方法を教えてもらいました。
初めて稲刈りをする中学1年生。
刈った稲を先輩たちが結んで、稲を乾燥させる稲架(はさ)に運びました。
後ろ姿でアドバイスをしているのは、海城生物部OBの大学生。卒業してもこうして活動に参加してくれるのは心強いです。
11月の脱穀の様子。収穫した乾燥させた稲は足踏み脱穀機で脱穀しました。
足踏み脱穀機で脱穀しきれなかったものは、千歯こきで脱穀しました。子供たちに指導をしながら、脱穀をしていました。
脱穀後の籾は、唐箕(とうみ)を用いて、籾と藁クズの選別しました。
地域の農業団体が共同で行う収穫祭で、収穫したお米を「釜」で炊きました。
ばっちり炊けました!甘みがあってとても美味しかったです!!
食事の様子。他の農業団体の方と一緒に食事をしました。
生物部部長。自分たちのお米を参加者の方々にアピールしました。
胴上げされているのは高2の生物部部長。彼は中1の時から、ほとんど休むことなくこの活動に参加してきました。これから受験ということで、保全活動に参加するのはこれが最後となりました。大学生になっても活動に参加してくれると嬉しいです。