理科 地学野外実習 東北被災地への研修旅行(3日目)
2014.08.04
7月31日から8日2日にかけて,中3〜高2の希望者20名が参加し,気仙沼,南三陸,陸前高田を巡る東北・被災地での研修旅行を行いました.
3日目(最終日)は,昨日の夕方から渡った気仙沼大島で被災地のイベントの手伝いをしました.気仙沼大島の小田の浜というところで,「はまべのちから2014」というイベントが行われ,海岸のゴミ拾い,受付,ビラ配り,ビーチサンダル飛ばしのスタッフとして,半日強,お手伝いさせていただきました.生徒にも言いましたが,お膳立てされての活動はボランティアではありません.語り部さんの話の中にも,自衛隊の方々が自分たちは缶詰を食べテントで寝ながら,暖かい炊き出しを被災者の方々にふるまったと聴きました.今回の研修旅行のほんの少しの恩返しであるとともに,今後,本当の意味でボランティアとして被災地や色々なところで活動してくれる生徒が出てきてくれればと思います.
小田の浜に到着し,本日のイベントと役割について,話を聴く生徒.
イベント開催時以外の時間は,海水浴場のゴミ拾いをしました.
ビーチサンダル飛ばし.計測や記録,また盛り上げる生徒もいて,イベントも楽しいものになっていたかと思います.
最後に海をバックに記念写真.
小田の浜の海水浴場.とってもきれいな海でした.語り部さんの話に,やはり震災直後は海を憎んだと話されていました.でも,徐々に地元の美しい海に癒されたとおっしゃっていました.このきれいな海が,津波を恐ろしい脅威も,そして,海水浴や漁業などの恵みももたらすのです.このような日本の自然が持つ二面性を少し感じた生徒もいたようでした.
最後に,震災で被災された方々のご冥福をお祈りし,お見舞い申し上げるともに,大変な状況におかれながらも,この研修にご対応,ご協力いただいた,被災地の方々に心より感謝申し上げます.私もいつかこの経験が生徒の中で大きな意味を持つことを願い,日々の教育活動に邁進していきたいと思います.