講習「ビブリオバトル〜知的な書評ゲームへの誘い〜」第1回・2回
2014.05.10
皆さんは、「ビブリオバトル」をご存じでしょうか。「ビブリオ」は書籍を表すラテン語由来の接頭辞であり、「バトル」は戦いを意味します。つまり「本を使った戦い」というのが直訳です。ビブリオバトルのルールはとても簡単であり、たった4つの項目で表現されます。
1、発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
2、順番に一人5分間で本を紹介する。
3、それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2〜3分行う。
4、全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものを「チャンプ本」とする。
これが現在、ビブリオバトル普及委員会(というのがあるんです)によって公式とされているルールです。誰でも、どこでも開催できるという融通性は、このシンプルなルールゆえのことなのです。
本講座は、実際にこのビブリオバトルをみんなで(教員も含む)やってみて、楽しもうというものです。先週から、11名の受講者(高1が9名、高2が2名)とともに手探りの講習がスタートしています。「まずはやってみよう」という呼びかけのもと、今週は6名の生徒に発表してもらいました。
栄えある第1回のチャンプ本に輝いたのは、『ヘヴィーオブジェクト』(鎌池和馬)を紹介した高2の佐原君でした。あえて初回にライトノベルを持ってきた佐原君は、メリハリの効いたトークで聴衆を引き込み、見事初代チャンプ本に輝くこととなりました。
ぜひ発表をしたいという積極的な参加者ばかりで次回が今から楽しみです。
国語科本間(純)