中学高校模型部が、ハイスクール国際ジオラマグランプリ(HiD)で審査員特別賞を受賞
2014.04.08
去る3月29日、30日に静岡県浜松駅近くのザザシティ浜松において、第1回ハイスクール国際ジオラマグランプリが行われました。
全国の中高生のチームが1辺がそれぞれ60センチ以内のスペースの中にジオラマを作成し、さまざまな物を縮尺した中に細かく作り込む技術やストーリー性を競うもので、プレ大会として昨年9月に行われたエキシビション大会では、本校がグランプリを受賞しました。今回は、グランプリこそ逃しましたが、審査員特別賞をいただいて帰ってきました。
本校模型部では、有志5名のチームで参加し、30日にはそのうち高2大野秀真君と中3熊﨑海人君2名が浜松に向ってプレゼンテーションを行いました。(学年は平成25年度)
ザザシティは、ショッピングモールで、その1階中央のイベントスペースに事前選考を受けた8チームの作品が並べられ、買い物に来た人やジオラマファンによる一般投票を行い、それを加味しつつ、審査員3名の審査を経てグランプリ、準グランプリ、審査員特別賞、さかつう賞の4賞を授与されるものです。審査員は、テレビ出演もされるプロのジオラマ作家山田卓司氏、プラモデルでおなじみ株式会社タミヤ会長の田宮俊作氏、浜松出身のシンガーソングライター大木サキさん。この中で審査員特別賞をいただけたのは、この上ない励みとなります。
〈会場風景〉
〈TANK IN THE TOWN3〉
これまでの経緯は、昨年11月に大会の概要が発表されると、チーム5名を決定し、アイデアを出し合ってイメージを作っていきました。前回は、少々硬派な、海軍予備校という本校の前身を意識したものでしたが、今回は、日常の街中に戦車が現れ、それに驚きつつ興味を持って眺める人や、自衛隊員がコンビニで買い物をするなど、平和でユーモアあふれる作品を目指しました。しかし、細かな工夫は前回に勝るとも劣らないものでしたが、仕上げの段階でメンバーが集まらず、完成度からすると少々物足りないものとなってしまいました。また、宅配便で送付したときに破損した部品を30日に到着してから修理したり、配置し直すなど、最後は冷や汗ものでした。
大会2日目の午後に各校のプレゼンテーションの時間があるのですが、模型部の部長でもある大野君の発表は、足りないところを補うように力強いもので、周囲を驚かせていました。また、ジオラマ製作の中で苦心したところや、伝えたいことを語り、「近づいてよく見て、想像して、そして楽しんでください」と結んで、感動さえ呼んでいました。
模型は、どちらかというと個人で製作し発表することの多いものですが、この大会は、グループで協力し合ってアイデアを出し、一つの作品を作り上げていくという、模型製作の新たな喜びを与えてくれるものでした。
〈スイーツデコ教室に参加する二人〉
〈プレゼンテーション〉
下記がハイスクール国際ジオラマグランプリのURLです。
http://hid-gp.wix.com/hid-club-house
(中学高校模型部顧問)