2013年度 中学アメリカ海外研修 7日目
2014.03.27
<第七日目(3月26日(水))>
日本は日毎に暖かくなってきていると思いますが、バーモントは記録的な寒さです。
こちらの先生も、「海城生が来た中で一番の寒さだね!」と仰っています。
そんな寒さを吹き飛ばすかのように、生徒達は元気でやっています。
今日は通常通り朝にチャペルが行われ、海城の生徒達はホストスチューデントと共に
様々な授業を受けました。昼過ぎにフランス語の先生に、
「海城から来た生徒の一人が授業を盛り上げてくれて本当に嬉しかったわ!」
と言われました。皆、積極的に授業に関わっているようで、嬉しく思います。
ところで、引率教員はこちらのAcademyの授業を見学させて頂きました。
Bブロック(2時間目)では、化学の授業を拝見。
海城生も一人参加していました。
家から持ってきた金属製品(1セント硬貨(penny)やネックレス)の色を、銅→銀→金のメダルカラーに変化させるという実験を行っていました。
まず、金属製品を、塩化銅(Ⅱ)水溶液を電解液として、電気分解し金属製品の表面に銅を析出させます。
その後、粒状の亜鉛が入った水酸化ナトリウム水溶液を275℃に加熱した液体に浸します。
(このとき、液中にはテトラヒドロキソ亜鉛(Ⅱ)イオンが存在しています。)
すると、イオン化傾向の違いにより、金属製品の表面の銅のさらに表面に亜鉛がメッキされ、表面が銀白色の光沢をもちます。
これをガスバーナーの火であぶると、表面に銅と亜鉛の合金である黄銅(英語ではbrass)が形成されます。
黄銅は「真鍮(しんちゅう)」とも呼ばれる黄金色の光沢をもった合金です。
ちなみに日本の硬貨は変形させたり、このような反応に使ったりすることは許されていませんので、ご注意ください。
Dブロック(4時間目)では、ESLの授業を拝見。
ESLとは、第二言語としての英語のことで、受講者は様々な国から来ています。
今日は、これまでに読んだ本や映画についてのReview(紹介文、批評)を書くという課題が出されました。
授業内では、皆でReviewのお手本を1段落ずつ考察し、難しい語彙(例えば、decimate; pelt; omnipresent; hew; postapocalypticなど)の確認作業が行われ、良いReviewを書くためのアドバイスが与えられていました。
先生が「最近読んだ本ならなんでもオーケーよ。夏の間に読んだ本でも、クリスマスに読んだ本でも。」と仰ったのに対して、生徒が「本は読んでいません。」と答えているのが印象的でした。いわゆる読書離れは日本だけではないようです。
放課後は、朝のチャペルでも取り上げて頂いた、SJA vs Kaijo のバスケットボールの試合が行われました。
結果は、58対61でKaijoの勝利(いや、勝たせて頂きました・・・。)
結構多くの生徒がシュートを決められたのではないでしょうか。
(引率教員も調子に乗って4分ほど参加。ゴールを決めました。最初は遠慮しようと思ったのですが、
見ていると楽しそうで参加したくなるのです。スーツ姿で参加したのですが、“Best dressed!”と言って頂きました。)
いずれにしても、皆、高カロリーのものを食べているはずなので、とてもいい運動になったはずですね(笑)。
Academyで過ごすのも実質、あと2日。
一つ一つの何気ないやりとりを大事にしていきたいですね。
化学の実験の様子。1クラス12人なので、きめ細かなアドバイスができ、
設備面でも余裕を感じられました。
ホストスチューデントとランチ。
バスケットボールの試合の様子。