AIU高校生国際交流プログラム
2013.10.29
この夏、本校の高校二年生、島貫凌君が「AIU高校生国際交流プログラム」に参加しました。このプログラムは、日本側20名(男女各10名)とアメリカ側20名(男女各20名)の高校生が日本で合宿し、お互いに意見を交わし合いながら交流を深めようというものです。質的にもとても高いもので、毎年参加希望者は定員の何倍にもなります。島貫君は、エッセイ、面接(日本語・英語)、グルーブ活動などの1次選考、2次選考を突破し、みごと日本代表となりました。
この活動を多くの方々に知っていただこうと思い、島貫君に体験談を書いてもらいました。彼に続く生徒が多く出ることを願っています。
僕はこの夏、「AIU高校生国際交流プログラム」というものに参加してきました。
このプログラムは、夏休みを利用して米国人の同年代の生徒と約2週間、一緒に生活し互いの文化、考え方などを共有し、日米の新たな架け橋になろうという、通称「高校生外交官(High School Diplomats)」プログラムです。参加費が無料でAIU保険会社・フリーマン財団からの奨学金ですべて賄われていることも大きな特徴です。
きっかけは先輩からの薦めでした。大学に行った先輩から「友人にこんなプログラムに参加した人がいるんだけど、俺も高校生のうちにやってみたかったな」とのことで連絡を受け、中学でのアメリカ研修以後、国際交流に興味のあった僕は参加を希望、応募してみたところ無事に参加が決定しました。
このプログラムで得たことは「知識の大切さ」と「自分を見直すこと」でした。
前者の「知識の大切さ」。これはそのままの意味です。このプログラム中の公用語はもちろん英語です。しかし、日本語に興味を持っている米国人生徒も多いのでさほど心配はいりません。一方で英語の語彙というのは多ければ多いほど役立つと実感しました。知識というのは英語に限った話ではありません。プログラム中ディスカッションやプレゼンを多く行ったのですが、こうしたことに知識は必要不可欠だと感じました。ある程度は相手に関する知識も必要ですが、何より自国についてです。自国の政治・文化・社会状況などなど多くの知識がないとなかなかうまくできないのです。僕があたふたしていると、米国人生徒は素晴らしいことに、多くの知識をもってディスカッションを進めます。日本と米国の教育の違いを肌で感じました。
後者、「自分を見直すこと」。これは本当にこのプログラムならではだと思います。普通の留学・国際交流などとは違って、自分の生活や人間関係についてディスカッション、あるいは寸劇などのグループワークをするのです。(ちょうどPAやコミュニケーション授業みたいなものです。)これももちろん米国人生徒とともにです。彼らの考え方というのは日本人とは異なる点もとても多く興味深いものです。詳細は省きますが、本当に自分に日本人としての自覚と自分とはなんだろうか、というような感情が生まれてきます。個人的には、この経験が自分を一回り大きくしてくれた気がします。
なんだか、堅苦しい内容になりましたが、非常に楽しいこともたくさんあります!
まず、プロムとデートナイト! パートナーをエスコートして食事にダンスパーティー(本当にハリーポッターに出てくるような感じですよ!)女の子とダンスパーティーなんて海城では味わえない体験でした!
そしてUSJ遠足!一日みんなでUSJに行って遊びました!
アメリカンデーやジャパニーズデー。両国の文化体験はもちろん、バーベキューや流しそうめん!これぞ国際交流です!
まだまだ、楽しいことはたくさんありますが書ききれないので、興味のある方はぜひぜひ自分の目で確かめてください。
最後に。僕がこのプログラムに参加して、感じたこと・考えたことをここに書かせていただきたく思ったのは、お世話になったAIUのスタッフの皆さんや、各種手続き・面接のご指導をしてくださった海城の先生方への感謝を込めてです。
そしてさらに望むことは、このプログラムに興味を持つ海城生が増えることです。僕はこのプログラムで海城ではできないことを学び、体験しました。本当に一生の思い出です。この感動と経験を多くの後輩に味わってもらいたいです。参加してくださることを望んでやみません!
この場をお借りして、お世話になった皆様に再度、深く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
http://www.highschooldiplomats.org/index.html
(グローバル教育部)