国語リレー講座 最終回

2013.07.17

  • 国語科

 国語科の6人の教員がそれぞれ関心のあるテーマについてリレー方式で講義していく「国語リレー講座」。その第6回目の講義の様子をご報告します。
 担当は教頭の中田大成先生。「敷島のやまとうたの極北 〜天才歌人たちの恋の歌をめぐって〜」という題目で、講義が進められました。
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 まず在原業平と藤原定家の恋の歌の違いについて解説し、その後源俊頼や式子内親王らの歌がそれぞれどちらの歌風に近いかを子どもたちに指摘させながら、それぞれの美意識の違いについて考えていきました。


 また定家ら中世歌人たちと、現代のおたくの類似性を「データーベース的消費」の観点から指摘されました。
 授業の最後に、子どもたちに対して「審美眼」を持つことの重要性を語られ、美しさの違いを解した上で、自分の美意識(=ダンディズム)を持つことこそが、「新しい紳士」の要件であるというメッセージを送られていました。
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 講義を受けた生徒たちの感想を紹介します。
「最初、テーマを見たとき、今回のテーマは一風変わっている気がした。実際に授業を受けてみると、同じ意味の和歌でもさまざまな言い回しがあることに気づいた。」
「定家の表現にすごくひかれた。間接的にも関わらず、とてもあつい思いが表現されていると思った。和歌というものの奥深さが少し分かった」
「普段あまり身近なものではなく、あまり、興味の対象にもならない和歌が面白く感じられました。個人的には直情的な業平の歌が好きなのですが、定家のような『まわりくどさ』がむしろ失恋のさびしさを引き立てているように感じました。」
「これまでは和歌と触れたことはあまりなく、興味を持ったことも無かった。しかし今回の受講を通して、和歌の美しさ、深さなんかを少しでも学ぶことができた。自分は近現代の文学が好きだが、古くからの和歌も見ていきたいと思った。」
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 これで全6回の講義が終了しました。海城プレスでは近日中に全講義を受けた後の生徒たちの感想を紹介したいと思います。お楽しみに。