理科・地学部 葛生でメンター制第1回野外実習

2013.05.13

  • 理科

 4月30日付の本ページでご報告した通り(https://www.kaijo.ed.jp/wp-content/uploads/press/2013/04/_25.html)、本校の生徒2名(高2,高1)が、公益法人日本科学協会メンター制度のメンティーに採用され、それぞれ別のテーマで1年間の研究を行っていきます。
 高2の生徒は、石灰岩の中にある腕足類という生物の化石を研究していくのですが、その第1回目の野外調査として、5月12日(日)にフィールドとなる栃木県佐野市葛生地域を訪れました。天候にも恵まれ、現地の化石館の学芸員の先生のご指導の下、調査やサンプリングに汗を流しました。

出流の沢にある地層を調べている様子


   
    
 まずは化石館にお邪魔させていただき、学芸員の先生が実際にやられている化石の処理方法や、使われている機器などに関してお話を伺いました。また、地層の走向・傾斜の測り方、フィールドノートの書き方などについても教えていただきました。その後、出流の沢というところでルートマップ作りやサンプリングの仕方、写真などデータの整理方法といった今後の研究の基礎をたっぷりと学びました。最後にもう一度化石館に寄らせていただき、研究の内容に関する話をお聞きしたり、文献を見せていただいたりしました。
 大学生顔負けの内容で、今後は大変な場面も多々あるでしょうが、一年間継続的に取り組んでいってほしいと思います。それとともに、いろいろな人からご支援・ご協力いただくこのような経験ができることを、幸せに感じてくれればと願います。今後の研究がどのように進展してくのか非常に楽しみです。 

化石館で処理の方法などについてお話を伺いました。

今回は沢での調査です。

はじめにルートマップの書き方を説明していただきました。

歩測で距離を測りながら、フィールドコンパスを使ってルートマップをかいていきます。

調べた地層からは必ずサンプリングし、写真も撮っておきます。

途中、転がってきた石なのか、露頭なのか判断できず、話し合う場面もありました。

クリノメーターを使って地層の走向・傾斜を測る練習もしました