中学3年化学実験 硫黄の同素体
2013.04.25
硫黄の単体は、黄色のもろい固体で、火山地帯で多く産出します。硫黄の単体には、斜方硫黄,単斜硫黄,ゴム状硫黄などの同素体が存在します。今回の実験では、これらの硫黄の同素体をつくり、その特徴を観察しました。また、中3の生徒にとっては中1以来の化学実験なので、ガスバーナーの使い方や試験管の加熱の仕方など、基本的な化学実験の操作を復習する良い機会となりました。
粉末状の硫黄を用いて実験をしました。
(1)単斜硫黄
硫黄の粉末約3gを試験管でゆっくり加熱して融かしてさらさらの液体にし、折り曲げたろ紙の中に流し込み、表面に薄い膜ができたところで、すばやくろ紙を開き、単斜硫黄を作成しました。
結晶を観察している様子。
(2) ゴム状硫黄
硫黄の粉末約3gを試験管で強く加熱して、黒変し沸騰したところで、冷水を入れたビーカーに流し込み、ゴム状硫黄を作成しました。
ゴム状硫黄は弾性があります。