中学3年地学 天文分野調べ学習
2013.02.23
中3地学では現在天文分野を学習中ですが、その中の太陽系の単元で調べ学習を行いました。
惑星や太陽、彗星、隕石、探査機など21のテーマを設定し、各生徒が割り当てられたテーマに関して調べ、レポートを作成。その後、同じテーマでレポートを書いた2人が協力して模造紙にまとめ、ポスター発表形式で発表してもらいました。
レポートはB4サイズの画用紙にまとめるというものでしたが、たくさんの資料を調べてまとめてくれたものや、デザインやレイアウトを工夫して魅力的なものに仕上げてくれたものなど、力作がいくつも見られました。
次のポスター作製では、同じテーマを別々に調べてきた2人が「こんな面白い話があった」、「この要素も盛り込もう」などと話し合いながら、ブラッシュアップしたものをまとめてもらいました。授業時間を1時間しか取れず、残りは宿題という形にしたため、時間が足りない中での作業になってしまったと思いますが、ここでもいくつか目を見張る出来のものが見られました。
最後に2回の授業にわたり発表です。10枚のポスターを教室に一斉に貼り、担当者(2人いるので20分程度で交代)が見に来た生徒に説明をするという方法です。発表者以外の30名程度の生徒が、チェックシートを片手にそれぞれのポスターを回り、学んだことなどを記入しました。発表者はその都度聞かれる質問にも答えなければならず、よく準備してきた生徒と、そうでない生徒とでは対応に差が見られましたが、全体としてはしっかり発表できていました。特に、普段の授業での印象以上に生き生きと説明している生徒が多数見受けられたことは、うれしい発見でした。
発表を担当する回などは、授業時間で全てのポスターを見ることができないため、作成したポスターは廊下に掲示し、じっくり見られるようにしました。このあと、よくできていたレポートをテーマごとに選び、コピーして配布しました。
発表形式上集中力が続かない生徒が出てしまうなど、授業展開における課題がいくつか残ったため、普段の授業のほうがよいといった意見も散見されましたが、大多数は好意的な感想を書いてくれました。 知識の獲得だけではなく、友人の発表の仕方やまとめ方を見て刺激を受けたり、伝えることの難しさなどに思いをいたらせてもらえたならば、今回の一連の授業の趣旨は十分に果たせたかと思います。
社会のレポートなどと重なり忙しい時期に、よくやれていたと思います。お疲れ様でした。以下、生徒の感想をいくつか挙げてみます。
・個人が、それぞれのテーマについて調べられたので、自分のテーマについて、詳しくそして、わかりやすく説明するように心がけたので、とてもよい経験になったと思う。また、他の人の発表を聞くと、様々な工夫(色使い、図、写真、字体)がされていて、教科書の箇条書きとは違った形で紹介されていたので、頭に入りやすかった。
・理科系の課題での新聞作り、発表は新鮮で、面白かった。特に自分の担当した「隕石」のテーマはロシアの件もありタイムリーで、調べ学習で得た知識をつなげることができた。また、人の発表を聞くことで、「人にどう見せたら興味を持ってもらえるか」といった「地学」以外のことも学び取れて有意義だった。
・今回、調べ学習をして思ったことは、情報をまとめるのは難しいということです。なにが必要な情報であるか、何をみんなに知ってほしいのかということを考えてまとめました。しかし余ってしまったり、紙が足りなかったりすることもありました。この経験を生かして、次、がんばりたいです。
・調べ学習は時間がかかり、発表となると正直いやなので、平常授業のほうが個人的にはよかった。ただ、他の人が調べたのを見るのは楽しかった。
・今までは宇宙のことにあまり興味がなかったが、課題という形で半分無理やり?やらされる中で色々と面白いことが沢山あることがわかり。最後のほうは結構面白かった。また、授業でやるよりも自分で調べたほうが頭に入りやすかった気もした。
・普段はやらないようなことをやって、自分で調べて自分で発表するということはいい経験になった。もっと勉強してから発表にのぞめばよかった。また自分で調べたことだけではなくて人の発表を聞くことで、そのことに対する理解を深めることができてよかった。こういう勉強の仕方も自分の印象に残すことができていいかなと思った。
・いつもの授業よりも面白かった。座って聞くだけが勉強ではなく、自発的に動くことも大切なのだと分かった。調べたりするのは大変だったが、発表はやっぱり面白い。
・テスト勉強だけが勉強ではないと思った。これからは課題もしっかりとこなしていきたい。