生物部「北野の谷戸保全活動 落ち葉掃き」

2013.02.11

 2月10日、生物部は北野の谷戸の落ち葉掃き作業に参加してきました。1月20日の作業で落ち葉ためを作りました。今回は、雑木林の落ち葉を掃いて集め、落ち葉ためにためる作業でした。熊手を使い落ち葉をあつめ、袋などに入れて運びました。斜面での作業で、大変でしたがうまく足場を確保しながら作業をしました。落ち葉掃きをすることで、林床に眠っていた種子が発芽することがあります。明るい林として管理してきたので、カタクリなどのスプリングエフェメラルが咲きほこってくれたら嬉しいです。
 この雑木林は、落ち葉を集めて肥料にするための農用林(落葉広葉樹林)として管理しています。生物部では、過去にこの林の常緑樹の伐採や毎木調査などを行ってきました。稲作や畑作には肥料が必要です。その肥料は農用林の落ち葉などから得ていました。その林で落ち葉を得るためには落葉広葉樹の林にする必要があります。農業と林の管理、別物に感じやすいですが、循環型農業をするにはこの両者の関係はとても重要なものです。生徒達もこうした循環型農業を体感し、昔の里地・里山に存在した「循環型社会のしくみ」を学んでほしいです。

集めた落ち葉を袋につめる様子。



袋につめるのでは効率が悪いとのことで、ブルーシートで運ぶことを考えて実践しました。

落ち葉ためにまんべんなく落ち葉を広げます。

落ち葉を圧縮するために、上から踏みます。トランポリンのようで楽しそうでした。

昨年溜めた落ち葉。落ち葉溜め一杯に落ち葉をいれてもここまで少なくなります。

とても良い腐葉土になっていました!

腐葉土の中には多くのカブトムシの幼虫がいました!!
こうした落ち葉ためはカブトムシの幼虫にとって貴重なゆりかごになります。
※落ち葉堆肥などは放射能が基準値以下であることを確認しています。