理科 地学 2012年度 中学生地学野外実習「地層と化石」
2013.02.10
2月10日(日),毎年,理科・地学で行っている中学生の希望者を対象とした野外実習が,千葉県印西市にて行われました。今年度は,「地層と化石」をテーマに,中学1年生の希望者を連れ,地層の観察とその地層に見られる貝化石の採集などを行いました。午前中は,主に露頭の観察と成田層の説明,午後からは化石採集を行いました。約2時間弱ほどかけて採集を行い,立派な化石を手に入れた生徒も多くいました。天候に恵まれ,怪我もなく充実した一日になりました。
普段の教室では,なかなか地学の本当の面白さを伝えることは難しく,今回,実際に地層や化石を前にして,約数十万年前の化石を採集し,その感動や面白さ,学術的な意味を肌で感じてくれればと思います。教科書に書かれているのはほんの一部であり,自然の奥深さを垣間見てくれたでしょうか。採集した貝化石は,後日,事後実習を行い,クリーニングや整理をしてもらう予定です。
大きな成田層の露頭を前に野外実習開始。
まずは成田層という地層がどのように堆積したのか,その歴史や特徴を学びました。皆さんがいるところは昔は海(古東京湾)で,そのことはこの後の貝化石でも知ることができます。
地図に現在地を書き入れたり,先生の話をメモしたりする生徒。
いよいよハンマーとたがね,移植ごてを持って採集開始。
熱心に採集を始める生徒たち。根気と丁寧さが必要ですよ。
大きな貝化石を発見して,粘り強く取り出そうと掘り進める生徒。
ある生徒が採集した貝化石を見せてもらいました。良,質ともにセンスがあります。(クリックで拡大)
化石採集した成田層の写真。白っぽいところは,貝化石が密集しています。(クリックで拡大)
最後に,化石を掘った露頭の前で記念写真です。一日,お疲れさまでした。