中学2年 芸術鑑賞会 青☆組『パール食堂のマリア』
2016.11.02
中学2年生は11月7日に芸術鑑賞会を行います。
今回鑑賞するのは現代演劇。吉祥寺シアターで、青☆組さんの『パール食堂のマリア』を観劇することになりました。
鑑賞にあたり青☆組を主宰されている吉田小夏さんからメッセージをいただきました。また、出演者の方々から写真付きの寄せ書きをいただきました。吉田小夏さんやみなさんに許可をいただき、ここに掲載いたします。
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『パール食堂のマリア』上演によせて
海城中学校2年生のみなさま、はじめまして。
この秋、芸術鑑賞会で見ていただく作品の作・演出をしている、吉田小夏です。
皆さんは、演劇を観たことがありますか?
一度も観たことが無いという方から、高校で演劇部に入ろうかな?!と密かに思っている方まで、きっと様々だと思います。
・・演劇って、どんなものでしょう?
私は、演劇という表現が「今、生きている人にしか出来ず、今生きている人にしか見られないもの」であることにとても魅力を感じています。
文学や音楽、絵画などは、作者が死んだあとも作品として生き続けますが、演劇は、残りません。
作り手と、観る人が、いまこの瞬間を生きていること。
同じ時間と空間の中で、作品を通して出会っていること。
見て、聞いて、呼吸していること。
その奇跡を自由に味わえること。
みんなで一緒に見てるはずなのに、うんとひとりきりでいられる。
劇場での時間には、そんな面白さと自由があります。
どうかのんびり、ごらんください。
演劇鑑賞には、正解も間違いもありません。
答えあわせもありません。
もしかしたら、皆さんの中に生まれた小さな問の答えが、コロリと20年後に現れるかもしれません。
でももし、聞いてみたいことができたら、どうぞ終演後にお気軽にお声かけ下さい。
皆さんがそれぞれの目線で、自分らしく自由な感想を持ってくださったら、こんなに嬉しいことはありません。
劇場で、お会いしましょう。
心より、お待ちしています。
劇作家・演出家 青☆組主宰 吉田小夏
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吉田小夏さん、みなさん、本当にありがとうございました。観劇当日が本当に楽しみです。