新築工事 進捗報告(1月15日)
2021.01.15
あけましておめでとうございます。
本年も新理科館建設プロジェクトをどうぞ宜しくお願いいたします。
それでは2021年最初の工事報告をさせていただきます。
現在の工事状況としては、2〜4階の床のコンクリートがほぼほぼ打ち終わり、部分的に内装工事が始まりそうな状況です。
ただ今の2〜4階の床の状況はこんな感じ。
すっかり床が出来上がっています。
床のコンクリートを打つ前はこんな感じでした。
床全面に鉄筋が組まれていました。
そこにコンクリートを打ったのが、現在の状況です。
ここで細かい話を2つほど。
1つ目はこちら。
これは、コンクリートを打つ前の床面です。
まるで鉄骨から生えたキノコのようなこれ。
床面の全ての鉄骨部分に一定間隔でありました。
これ、「スタッドジベル」 と言います。
これは、ざっくり言うと鉄骨とコンクリートをより一体化させるためのものです。
この上にコンクリートが流し込まれるのですが、これが刺さったような状態でコンクリートが固まります。
スタッドジベルが鉄骨さんの手だとして、コンクリートくんがそれを強く握ってお互い離れないようにする…みたいな。
うまくお伝えできませんが、何となく分かりますか?一体化のイメージ。
1つずつは小さくて目立ちませんが、とってもとっても大事なものなんです。
そんなスタッド ジベル。もちろん鉄骨から生えたものではなく、職人の方が1本1本手作業で溶接してくださったものです。
その数、何と1万5千本!
気が遠くなりそうな作業ですが、それをやってくださったのがこちらのお二人。
特殊な工具を自作してしまうアイディアマンの渡邊社長(左)とそれを使って黙々と作業をこなしてくださった永井さん(右)。
大変お世話になりました!
2つ目がこちら。
先ほどのスタッド ジベルに紛れて、ランダムに配置された突起物がそれです。
これは「インサート」と言います。
実はこれ、フラットデッキを貫通していて、下の階から見上げるとこんな感じになっています。
感の良い方はもうお分かりかもしれません。
これはこのように使われます。
何やら大きなものが金属の棒を使って吊られています。
これは業務用のエアコンです。
皆さんは、教室の中やオフィスの中で天井を見上げた事があると思います。
そこには天井ボードがあり、エアコンや照明などもありますよね?
天井ボードも含め、それらは全てこのように上の階の床のコンクリートから吊るされているんです。
そうなると、当然そこには引っ張っても抜けない強い吊り元が必要ですよね?
それが「インサート」なんです。
要するにコンクリートに埋め込まれたネジ穴です。
先ほどのスタッドジベル同様、コンクリートとがっちり一体化するので、こんな重たそうなエアコンだって吊ることができるんです。
いやー良く考えられていますね。
建設現場って本当に面白いですね!
以下、その他の状況をざっとご報告いたします。
まずは2号館2F西側渡り廊下との接続部分。
年末はこんな感じでした。
現在がこちら。
コンクリートが打たれ、渡り廊下の雰囲気が出てきました。
廊下の幅はこんな感じ。(齋藤所長、ご協力ありがとうございました。)
次はこちら。
新理科館の特徴的な斜め屋根。
屋根の上は現在こんな感じ。
ここにもコンクリートが打たれ、太陽光発電のパネルが設置されるようです。
次はクレーン車。
階段を使って人力で揚げることができないものは全てクレーン車で運びます。
仮囲いと建物の間のわずかなスペースに停められています。
少しでも前庭スペースを確保するために工夫してくださっているのがよく分かります。
本当にありがとうございます。
最後はこちら。
何やら階段状になっています。
この状態に至る前には、とても複雑に型枠を組んでいらっしゃいました。
ここはどんなスペースになるのでしょうか?
それは追々お伝えできればと思います。
あまり勝手に報告すると内田建設委員長に怒られそうなので…
と言うことで、本日のレポートは以上です。
次回は気になる地下の状況などもご報告できればと思いますので、お楽しみに。
工事関係者の皆様、2021年も引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。