新築工事 進捗報告(6月25日)
2021.06.25
本日も工事報告にお付き合いのほど宜しくお願いします。
長かったようにも短かったようにも思う新理科館の建設工事ですが、いよいよ今月末に戸田建設さんから学校側に建物が引き渡されます。
それに伴い、昨日は本校理事長をはじめ本プロジェクトに関係する先生による竣工検査が行われました。
本日はその検査で屋上緑化を確認しているワンシーンからスタートです。
ちなみに写真の右手前、ワイシャツ姿の先生が新理科館の建設委員長です。
2019年3月の旧3号館解体着手から数えて2年4ヶ月間、計画段階を含めるともっとですね。
本当にご苦労様でした!
まだ残りあと少しありますので、引き続き宜しくお願いいたしますね。
そして、昨日の我々学校側の検査に至るまでには、施工者である戸田建設さん自身の自社内検査や久米設計さんによる監理者検査、そして新宿消防さん、日本建築検査協会さんによる行政の検査など、いくつもの検査を行って頂いています。
大小様々な指摘ポイントを1つずつ丁寧に修正して昨日の学校の検査の場を設けてくれました。
言ってしまえば、我々学校はただゴール前で待ち、蹴りやすそうなゴロパスを最後にシュートしただけ。
関係者の皆様、本当に本当にありがとうございました。
ではでは、そんな引き渡し間近の新理科館。
現状の写真をネタバレしない程度に(今さらですが)お届けしたいと思います。
まずはこの写真。
ここは2号館との接続部分です。
屋根もついて、再び2号館とつながりました。
生徒のみんな、2階からも新理科館に行けるのでご承知を。
続いてはこちら。
屋上はウッドデッキになっています。
施工中の写真がこちら。
こんな感じで下地が組まれ、その上にウッドデッキが貼られます。
ウッドデッキと言っていますが、実は本物の木ではなく、樹脂に木の粉を混ぜて作った人工木デッキなんですよ。
メンテナンス性の高い優れものです。
興味のある方は「人工木デッキ」で調べてみてください。
続いてはこちら。
廊下に白いルーバー状の何かが設置されています。
反対側から見るとこんな感じ。
ピッチが同じなのでデザイン的に木のルーバーに溶け込んでいますね。
一体これは何なのでしょうか?
ヒントはこの写真です。
近くで見ると水滴がついているのが分かります。
下には受け皿があって、どうやら排水ができるようになっているみたいです。
んー、何だろう?
答えが知りたい方は建設委員長を訪ねてみてください。
続いてはこちら。
まずは施工中の写真から。
段々に組まれた型枠と鉄筋に。
コンクリートが打設され。
型枠が外されたらこうなって。
そしたらこうなって。
これが出来上がりました。
こんな事もできる部屋だそうです。
続いてはこちら。
こちらは1Fのエントランスホールです。
反対側から見るとこんな感じ。
床は全面石貼り、4層吹き抜けのとても素敵なエントランスです。
ちなみに床の石はこんな感じで貼って頂いていました。
目地をきれいに揃えたり、高さを水平に揃えたりするのがとても難しい作業なんだそうです。
職人の皆さま、丁寧に貼ってくださりありがとうございました!
1Fのユニバーサルトイレも出来上がりました。
生徒のみんなが使うトイレはこんな感じ。
便器の設置前はこんな感じでした。
上の赤いやつが洗浄水を給水する配管で、下が排水の配管です。
手洗いが流線型でとてもおしゃれです。
久米設計さんのセンスが感じられますね。(きっといい値段なんでしょうけど…)
各科の実験室の前にはショーケースがあるようです。
何が展示されるか楽しみですね。
こちらのショーケースは両面がガラスになっていて奥の実験室が見えますね。
奥に見えていた実験室はこんな感じです。
ここは何実験室なのでしょうか?
知りたい方は山田先生か佐々木先生に聞いてみてください。
その他の実験室も見てみましょうか。
こちらの実験室は、水栓やガス栓が実験台と一体的になっていて、いかにも実験室って感じですね。
そう言えば、検査の時に理事長が「こんな素敵な実験室が自分の学生時代にあったら理科がもっと得意になっていたのになぁ」って言っていました。
...まぁ、そう言うことにしておきましょうか。
続いてはこちら。
2号館との間も綺麗になりました。
高校生のみんなは2学期からまたここを通って下足箱に行くことができます。
2Fの外廊下がいい感じの庇の役目になっていて雨の日の人気スポットになりそうです。
新宿消防さんの検査の時に、吹き抜け部分の防火シャッターが降りたところを見ることができました。
右側のグレーのものがスチールのシャッターで、正面の白いものがシート状のシャッターです。
廊下側からシートシャッターを見るとこんな感じ。
このシャッターが吹き抜け部分から他の階に煙が侵入するのを防いでくれます。
ちなみに万が一、吹き抜け側に取り残されてしまっても、通り抜けることができる仕組みになっています。
エレベーターもばっちり仕上がっています。
施工中がこちら。
こんな物も見つけました。「自動灌水操作盤」って書いてありますね。
ルーバーとルーバーの間に植栽があるのが分かりますか?
内側から見るとこんな感じ。
そうです。
お察しのとおり、これらの植栽に自動で水やりをしてくれる制御装置です。
ちなみに冒頭でご紹介した屋上緑化もこれらの自動灌水装置が使われているんだそうです。
新理科館の植栽は結構なボリュームなので、さすがに「花と緑の会」の先生方にお願いする訳にはいかないなぁと思っていたので助かりました。
屋内階段から前庭を見た景色です。
とても気持ちがいいですね。
以前もご紹介しましたが、屋内階段がある吹き抜けの壁は全面「大谷石」のとてもダイナミックな壁です。
こんなインフォメーションも設置してくださっていました。
細やかなお仕事に感謝いたします。
もっともっと写真をのせたいのですが、あとの詳細は入試広報にお任せするとして、本日はここまでとさせていただきます。
そして最後に、感謝を伝えたい3名の方をご紹介して、本日のレポートを終わりたいと思います。
まずはこちらの方。
電気設備の施工を担当してくださった高橋さんです。
高橋さんは、照明やコンセントなどはもちろん、太陽光発電や風力発電、消防設備、館内の放送設備、内線電話などなど、電気に関する全ての施工を仕切ってくださいました。
電気の設備は、消防設備や校内放送、内線電話、時計など、新理科館単体の工事だけではなく、既存校舎との連携が必要です。
とても複雑な工事で、かつ授業の邪魔にならないよう時間帯の制約も多く、ご苦労されたことと思います。
高橋さん、本当にありがとうございました!
続いてはこちらのお二人。
内山さん(左)と渡辺さん(右)です
内山さんは、エアコンや換気扇などの空調設備とトイレや実験室の水回り、先ほどの植栽の自動灌水などなど、空気と水に関わる全ての設備の施工を仕切ってくださいました。
あと、先ほどの白いルーバー状のやつを施工してくださったのも内山さんです。
水に関わる設備も、やはり新理科館単体の工事だけではなく既存校舎との連携が必要です。
内山さんにも工事の時間について、かなりこちらの要望を飲んでいただきました。
作業の調整がとても難しかったことと思います。
内山さん、本当にありがとうございました!
そして、渡辺さんはそんな内山さんを支えた方のお一人。
ご紹介するにあたりこの写真をもう1度。
エアコンや換気扇に接続されているあの複雑なダクトを全て取り付けてくださった方なんです。
上を見上げての作業はとても大変だったと思います。
渡辺さん、本当に本当にありがとうございました!
と言うことで本日のレポートは以上となります。
ちなみに今後のスケジュールですが、6月30日に戸田建設さんから学校に建物が引き渡され、いよいよ建物が学校の所有物となります。
その後、7月中を目処に既に設置されている実験台以外の什器や備品が搬入され、夏休み中に前庭部分の整備工事が行われて、9月1日にグランドオープンとなります。
いやー、楽しみですね。
なお戸田建設さんには建物引き渡し後も什器の設置や前庭の整備工事で引き続きお世話になります。
引き続きどうぞ宜しくお願いいたします!