新築工事 進捗報告(4月20日)
2021.04.19
本日も新理科館の工事報告にどうかお付き合いください。
それでは早速、まずはこちらから。
じゃじゃーん!
まだ仮囲いは残っていますが、建物の外周を覆っていた足場が撤去され、ついに西面と南面の一部が姿を表しました。
北西側から見るとこんな感じです。
木目のルーバーに角度がつけられていますので見る場所によって表情が違います。
足場が取れると一気にできた感が増しますね!
いやー、ちょっと感動しましたので本日最初のご報告事項とさせて頂きました。
お次はこちら。
1Fの外壁タイルがかなり広い範囲で貼られました。
前回のレポートでタイルは特殊な接着剤で貼られているとお伝えしましたが、ちょうど貼っているところを拝見することができました。
この黒っぽいもの接着剤です。
これをコテで壁に塗った後、このキットカットみたいなタイルを1本ずつ貼っていくんです。
うーん… 実に根気のいる作業ですね。
本当にありがとうございます!
と、その作業が着々とすすむ近くで、久米設計の斉藤さんが外壁のサンプルを見ながら何やら思案されていました。
すでにカッコいい外壁になっていると思うのですが、お話を伺うと、どうやらもう一手間、何かを施すようです。
こだわりますねぇ久米設計さん。
斉藤さん、こだわり過ぎて建築費上がってないですよね!?
続いてこちら。
屋上にはエアコンの室外機が設置されていました。
室外機の足元には黒いゴムのようなものが見えますが、これは防振のためのゴムなんです。
室外機の中にはコンプレッサーやファンなど、振動を発生させる機器が入っているため、このゴムがクッション材となって騒音を低減させたり、建物に振動を伝えないようにしているんです。
お次はエレベーターです。
少し見ない間にすっかりエレベーターになっていました。
こちらは地下の乗り場です。
こちらは1Fです。
エレベーター内に作業員の方が乗り込み作業をされていました。
ちなみに中を覗かせていただくとこんな感じ。
ここで細かい話を1つ。
新理科館のようなロープ式のエレベーターには、私たちが実際に乗り込む「かご」と呼ばれるものと、それとバランスを取るように反対側には重りが吊り下げられているんです。重さ的にはエレベーターが満員になった時より少し重いくらいだそう。
これは、図を書かないと分かりづらいと思いますが、エレベーターを上下に動かすためのモーターの負荷を少なくするためなんです。
イメージ的にはシーソーで全く違う体重の人と乗るより、同じくらいの体重の人と乗った方が、少ない力でスムーズに上下できますよね?それと同じです。(エレベーター業界の方、イメージ違ってたらごめんなさい)
そして、本日最後はアルミサッシのお話。
アルミサッシにガラスが入って、すっかり窓が出来上がっていました。
外側から見るとこんな感じ。
アルミサッシって自分の家にもあるのでとても身近な存在ですよね。
でもこれがどのように取り付けられているかって興味ありませんか?
と言うことで、こってりしない程度に少しだけ紹介させてください。
まずは取り付け前の何もない写真がこちら。
そこにサッシを運び込みます。
実は一人で簡単に持ち上げられるほど軽いんです。
そこがアルミサッシのいいところ。
そして開口部分にはめ込みます。
次に針金で茶色の鋼材とサッシを結束して仮止めします。
仮止めができたら、厚さの異なる木片を隙間に挟みこみ、隙間が均等になるように調節していきます。
木片をアップで撮るとこんな感じ。
素人の私には実にアナログに感じてしまいますが、ハイテク化が進んでいる現在でもこの作業に関してはこれが一番なんだそうです。
厚さの違う木片を何度も差し替えながら隙間を微調整していき、図面通りの位置に収まっているかを測定器などを使いながら定量的に確認します。
そして位置を確定させることができたら、サッシの四方を決められた間隔で溶接していきます。
溶接した箇所はこんな感じ。
溶接された金属プレートでサッシが持ち上げられているのが分かりますか?
外壁に直接乗っかっているわけじゃないんですねぇ。
そしてその外壁材とサッシの隙間には耐火材が入ります。
以上、本当にざっとですがサッシの取り付けの流れでした。
いやー、サッシってこうやって取り付けられているんですね。
また1つ勉強になりました。
一連の流れを動画でも撮らせて頂きましたので、もっと知りたいという方は是非こちらもどうぞ。
そしてこのサッシ工事のキーマンがこのお方。
哀川翔似の相良さんです。
この若さで3人のお子さんと5人のお孫さんがいらっしゃるスーパーおじいちゃんです。(ごめんなさい。個人情報ダダ漏れでした。)
新理科館の特徴の1つである4層吹き抜け部分のサッシ工事を行ってくださっているのも、もちろんこの相良さん。
この写真を撮るのに何度もお邪魔させて頂いたのですが、その度に相良さんは私にこう言ってくださいました。
「こんなにやり甲斐のある現場をやらせて頂いて本当にありがとうございます!」
嬉しいですね。
お礼を言うべきはこちらなのに。
間違いなく新理科館はいい建物になりますね。
ますます完成が楽しみです。
と言うことで、今回のレポートは以上です。
今回もお付き合い頂きありがとうございました。