新築工事 進捗報告(3月14日)
2021.03.14
3月14日現在の工事報告をさせて頂きます。
最近、こってりしたレポートを続けてしまったので、本日はあっさり目にお届けできればと思います。
では現状のご報告です。
南側の教室を使っている高校生のみんなの方が進捗をよく知っていると思いますが、現在の屋上はこんな感じです。
室外機エリアの一角にこんなものがありました。
これ「ハト小屋」って言います。
鳩の小屋にしてはリッチですね。
本当に鳩のための小屋なのか、良かったら調べてみてください。
次は斜め屋根の部分です。
覚えていますか?足場で建物が隠れる前はこんな感じでした。
斜めラインの鉄骨が途中まででしたが、続きをコンクリートでつくっています。
屋上に行くとそれがよく分かります。
コンクリートの型枠が完璧な斜めラインで組まれています。
大工さんが屋上で型枠材を加工しながら作ってくれていました。
どうやら斜めの壁みたいになるようです。
このデザインを考えた設計士さんも凄ければ、それに応えて実際に作り上げる大工さんもカッコ良すぎです!
次に外装工事です。
外装ルーバーは新理科館の特徴の1つです。
シートに隠れて外からは気がつきませんでしたが、ルーバーの工事もしっかり進んでいました。
はい、それがこちらです。
何か気持ちが良くないですか?この景色。
右側の白い壁が建物の外壁、左側の木目に見えているものがルーバーです。
そして、その間のまっすぐ伸びている通路が避難用のバルコニーになります。
避難バルコニーの幅はこれくらい。
斎藤所長、ご協力いただきありがとうございます。
それとこのルーバーは、木目になっていますが実は木ではありません。
GRC(Glassfiber Reinforced Concrete)って言うガラス繊維で補強されたコンクリートなんです。
詳しくはお近くの建築業界の方に聞いてください。
反対側からも見てみましょう。
今後、このルーバーが巨大なタテ型のブラインドとなり、採光とプライバシーのバランスをとってくれます。
ちなみにこのルーバーの向きは、久米設計さんの緻密な計算とシミュレーションによって最適な角度に設計されているんですよ。
久米設計さん、ありがとうございます。
先ほど外壁の話が少し出ましたが、外壁の工事もかなり進んでいます。
外壁はルーバーの内側にあるこれです。
新理科館の地上部分は鉄骨造です。
柱や梁となる鉄骨が頑張って建物を支えてくれますので、外壁は鉄筋を入れたごっついコンクリートじゃなくても大丈夫です。
と、言う事で新理科館の外壁材はこんな感じ。
ECPと言われるセメント板です。(詳しくはお近くの建築業界の方に聞いてください)
これをパネルのように取り付けていきます。
取り付け後を内側から見るとこんな感じです。
では一連の流れを見てみましょう。
まずはECPの両端に金物を取り付けます。
そして取り付け位置まで運ぶのですが、実はこのECPこう見えて1枚で280kg(1m×4m)もあるんです。
特殊な台車を使って4人掛かりで運びます。
目的地に到着したら、この装置を使ってパネルを縦に持ち上げます。
そしてこの装置の名が「タテール」
・・・うん。分かりやすいのが一番。
床や天井にはこのような鋼材が仕込まれていて。
こんな感じで床と天井の鋼材をパネルと金物で挟み込んで完了。
写真と文章だととても簡単そうなのですが、チームワークが大切なとっても大変な作業です。
取り付けの様子を動画に撮らせて頂きましたので、宜しければどうぞ。
そしてこの作業を行なってくださっているのが、この方々。
栗原さん率いるチーム光葵(ミツキ)の皆さんです。
大変お世話になっております!
少し長くなってきましたので、最後に少しだけ内部の様子もお届けします。
1階のトイレの壁が早くも出来上がりつつありました。
3階のお部屋です。
3階は天井裏となるデッキにも断熱材が吹き付けられています。
ちなみに天井に吊られているタコの足のようなものは換気用のダクトです。
これは2階ですが、ダクトはこんな感じで換気扇に接続されます。
ダクトやエアコンの冷媒管などが、ちゃんと梁のスリーブを通り抜けているのがよく分かりますね。
3階の間仕切り壁は現在こんな感じ。
LGSと言われる軽量の鉄で下地が組まれ、その上にボードが貼られ、仕上げに壁紙や塗装が施されます。
先ほども言ったとおり新理科館は柱と梁の鉄骨で建物を支えているので、間仕切りの壁もコンクリートじゃなくていいんです。
生徒のみんな、そう言うことなんで宜しくです。
給排水の配管も設置が始まっています。
間仕切り壁には遮音のためにグラスウールがしっかりと充填されていました。
と言うことで、最後は駆け足になってしまいましたが、今回のレポートは以上です。
次回は、サッシュ工事や設備の工事などもレポートできればと思っております。
残すところあと3ヶ月と少しとなりました。
現場では色々な作業が同時並行で行われており、戸田さんの工事スピードにレポートがなかなか追いつけませんが、引き続きお付き合い頂ければと思います。
工事関係者の皆様、引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。