成熟した日本社会ではシステムや制度の複雑化に伴い様々な問題が山積しています。 そうした中、これからの若者には自ら問題を発見し、課題を設定してそれを解決するための方策を探る「課題設定・解決型」の能力(新しい学力)が求められています。 本校では約四半世紀前より学校改革を進めてきた中で、そうした新しい学力の育成に努めて参りました。 入試においても、そうした学びに馴染む知的資質や態度を有した生徒を迎え入れたいと考え、問題作成に工夫をして参りました。 それはすなわち、自分の頭で考える努力をしてきた受験生こそが良い結果を出せる問題を出題しようと心がけてきたということです。 したがって、単純な知識の暗記やパターン化された解法のテクニックを詰め込むだけでは本校の入試には対処しきれません。 複数の知識を相互に関連付け、いろいろな方向から課題について考え、考えたことをきちんと表現して人に伝える、そうした訓練をしっかり積んできてもらいたいと思います。